続大学教授

日々是好日
表紙
桜井 邦朋著

ISBN4-8052-0420-6

四六判

208頁/\1,600+税



概要

大学には,いい加減な講義しかやらない(できない)人,学生が質問すると怒り出す人,研究能力のない人,まともな文章の書けない人など,さまざまな「教授」が働いている.本書は,著者自身の体験をもとに,大学教授の実態と大学教育の問題点を明らかにし,著者独自の改革案を提起する.  『大学教授』  『続々大学教授』

目次

序章

第1章 大学の内部事情――何かできるか? ウゥ……
 大学間の格差――ペッキング・オーダー
 大学教授の資質――ピンからキリまで
 文科と理科――チャールズ・P. スノー以前の隔絶
 大学教授になるには

第2章 教授たちの日常――日々是好日?
 大学教授の果たすべき義務
 アジってよいのか――マックス・ウェーバーの叱責
 本が書けない教授
 学生がうるさくて講義ができない、何とかならないか――ある教授の独り言
 人の実力は大学や卒業学科で決まるか?
 まともな英語が書けない教授
 「私の本を買いなさい、○○が欲しかったらね……」
 大学に来ないで、どこにいるのだろうか――出講日という名の怪
 文章がまともに作れない
 アメリカの女性と日本の女性
 「君んとこはかかあ天下か」――ある国立大学教授の発言
 外国語の講義について
 「旅の恥はかきすて」という外国生活
 理科と文科の対立
 昇進や採用はどんなふうに……

第3章 論文作法――著作や論文の作成をめぐって
 書く作業
 悪文を書くな
 国語入試問題をめぐって
 書評ということ

第4章 研究能力の有無
 学生からの質問
 講義とは
 研究できる人とできない人
 ライバル意識・被害者意識
 総合大学とは名前だけ?

第5章 大学で何を学ぶべきか――教授にできること

第6章 大学カリキュラムについて――今までの講義を受けて

終章 我が国の大学が持つ特殊性・特異性

あとがき
参考文献