大学教授
そのあまりに日本的な
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桜井 邦朋著
ISBN4-8052-0392-7
四六判
216頁/\1,600+税
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概要
「教授」と呼ばれるだけで学者だという錯覚に陥り,自分の研究能力や研究業績につていもそれがあるかのように思い,教授としては無能力であっても社会に向かっては「教授」としての立派な資格があるかのように振る舞うことができる.大学という存在がその無能力さを隠してくれるからだ.
『続大学教授』
『続々大学教授』
目次
まえがき
I
プロローグ
第1章 学生の学び方――「受験教育」の歪みの下に
原理の理解よりも記憶を
知識偏重
思考には時間がかかる
無闇に覚えこむ弊害
第2章 大学における教育――その理念と現実
教育とは「教えこむこと」か
知識だけなら「受験教育」が上
教育における知的能力開発の欠如
理念なき教育
第3章 「一般教育」と教養――その因果関係
「一般教育」とは
教育に上下なし
教育と教養
教授の責任
第4章 専門教育とは――その日本的特性
専門化への傾斜
専門家は優れるか
専門化したがる傾向
教授間の差別意識
第5章 教授の講義と能力――その現実
講義ノートは必要か
教科書と講義
教授たちの能力を測る
研究あっての教育
第6章 教授の義務――研究と教育
研究は義務だ
一般教育は研究と無関係か
真の教育は研究に基礎を置く
研究できぬ教授たち
第7章 一市民としての教授――常識の問題
市民として持つべきもの
専門だけしかわからない
大学という名の隠れ蓑
知的無能力でよいか
第8章 大学の未来像
批判なき世界への安住
民主と自由から遠い世界
大学人による改革はできるか
大学の未来
エピローグ――現実の姿から未来を占う
II
エリチェにて――偶然に連なる回想
エリチェにて
偶然と必然
研究
あとがき
参考文献
桜井邦朋 著書一覧
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