合格対策 ビル管理技術者(建築物環境衛生管理技術者)試験
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田中毅弘 著
ISBN978-4-8052-0950-9
B5判/424頁
\4,500+税
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概要
建築物環境衛生管理技術者(通称「ビル管理技術者」)は、特定建築物の所有者(オーナー)や占有者(テナント等)に対して意見を述べ、その意見を尊重することが法律で定められている。したがって、特定建築物の管理における事実上の最高責任者となり、建築構造、建築設備、室内環境衛生、給排水、清掃、ねずみ・害虫防除など、ビル管理に幅広い知識が要求される。また、建築物内で生じる健康問題に対する基礎医学、生物学、化学などの知識が要求されるほか、管理費、人的資源の管理、クレーム対応、事業者との折衝、官公署との調整などといったマネジメント能力が要求される。本書は受験対策の決定版として、読者が効率的に学習できるよう、試験科目の7分野から厳選して88項目に絞り、合格に必要十分な内容を1冊にコンパクトにまとめた。この88項目を繰り返し読みこなすことによって、十分に合格ラインに達することができる。多岐にわたる出題範囲を項目別に体系的に整理してあるので、弱点克服にも最適である。
著者
田中毅弘(たなか・たけひろ)
東京都渋谷区生まれ、足利工業大学工学部専任講師、関東学院大学工学部助教授、東京工業大学大学院特別研究員、LEC東京リーガルマインド大学教授、学部長補佐を経て、東洋大学理工学部教授(執筆時)。工学博士,Ph.D.
目次
第1章 建築物衛生行政
1-1 建築物衛生法の概要と関連の法律
1-2 公衆衛生と衛生行政組織
1-3 特定建築物の定義
1-4 建築物環境衛生管理基準、管理技術者
1-5 届出、帳簿、立入検査
1-6 事業登録
1-7 環境の管理に関する法律
1-8 生活衛生関連事業に関する法律、その他の法律
第2章 室内環境の衛生
2-1 室内環境と基準、人体生理、生体機能の恒常性、ストレス
2-2 体温調節と代謝量、温熱要素と温熱指標
2-3 感染症、病原体とその予防、対策
2-4 シックビルディング症候群、アレルギー疾患
2-5 空気の組成、主な室内汚染物質、二酸化炭素、一酸化炭素
2-6 窒素酸化物、二酸化硫黄
2-7 オゾン、ホルムアルデヒド、VOCs、臭気、ラドン
2-8 浮遊粉じん、たばこ煙、発がんと石綿(アスベスト)
2-9 細菌類、ウイルス
2-10 音の性質、属性、単位と評価
2-11 騒音、音圧と残響、防音・遮音、振動
2-12 光と視覚、単位と法則、採光、明視とグレア
2-13 採光と照明
2-14 色と色彩
2-15 電場・磁場・電磁波
2-16 水と健康、水質基準
第3章 空気環境の調整
3-1 伝熱過程、熱の単位、熱貫流量
3-2 熱伝導と熱伝導率、熱対流と熱放射、熱容量
3-3 湿り空気の性質、湿り空気線図の使い方、露点温度と結露
3-4 換気方法、換気量、換気回数、気流・換気効率
3-5 空気調和負荷
3-6 空気調和設備と空調方式
3-7 冷凍機の種類、冷凍サイクルとモリエル線図
3-8 熱源方式、冷却塔、冷温水配管、二方弁、三方弁
3-9 蓄熱槽
3-10 ボイラー
3-11 全熱交換機器、コージェネレーション
3-12 成績係数
3-13 空気浄化装置
3-14 ダクトとその付属品
3-15 送風機、送風量の決定と計算
3-16 ポンプ
3-17 加湿器と加湿量の計算
3-18 室内環境の測定
3-19 空気環境の調整における設備・機器の保守管理・運転管理
3-20 光環境の管理
3-21 電気、自動制御の基礎知識と省エネルギー
3-22 建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネルギー法)の知識
第4章 建築物の構造概要
4-1 建築設計と建築のプロセス、図面の種類と表示記号、維持管理・運用
4-2 建築基準法
4-3 建築士法
4-4 消防法
4-5 建築構造の種類と形式
4-6 鉄筋コンクリート構造、鉄骨構造
4-7 建築部材と応力、加重と構造設計・計画
4-8 建築材料(コンクリート)、仕上材料(ガラス・非金属材料)、不燃・難燃材料、断熱材
4-9 建築物の日照・日射
4-10 防災計画、避難計画、防犯計画
第5章 給・排水の管理
5-1 流体の基礎知識
5-2 飲料水の水質、給水系統配管の維持管理
5-3 給水のしくみ、給水の方式
5-4 使用水量と必要水量
5-5 貯水槽、給水ポンプ
5-6 給湯設備、給湯方式
5-7 給湯機器、循環ポンプ、貯湯槽
5-8 排水設備
5-9 トラップと阻集器
5-10 排水槽・排水ポンプ
5-11 通気管
5-12 給水管、給湯管、排水管
5-13 衛生器具
5-14 雑用水の利用、雑用水設備、厨房除外設備
5-15 し尿浄化槽
5-16 消火設備
5-17 ガス設備
第6章 清掃
6-1 建築物清掃の位置づけと建築物衛生法
6-2 ビルクリーニングの作業管理、安全衛生
6-3 付着異物の発生原因と分類、ほこり・汚れの除去
6-4 ビルクリーニング機材、用具、洗剤・洗浄剤
6-5 床材の種類と特性、清掃
6-6 各所清掃方法と消毒、外装の清掃、建築物の消毒
6-7 廃棄物の分離と処理、排出量と成分
6-8 建築物内の廃棄物管理と処理設備、中間処理と最終処分
第7章 ねずみ、昆虫等への対策
7-1 ねずみ、昆虫等の防除、建築物内での被害
7-2 ねずみ類の分類・生態、防除方法
7-3 ゴキブリ類の分類・生態、防除方法
7-4 蚊類の分類・生態、防除方法
7-5 ハエ類の分類・生態、防除方法
7-6 ダニ類、その他昆虫類の分類・生態、防除方法
7-7 防除用具、薬剤、ペストコントロール、IPM
索引
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