太陽系旅行ガイド

表紙
マーク・トンプソン 著
山田陽志郎・永山淳子 訳

ISBN978-4-8052-0915-8

四六判/288頁

2,300+税


概要

つい最近の“宇宙ツアー”では、人工衛星などの軌道まで行かない宇宙飛行の価格は一座席数千万円ぐらいだ。宇宙へほんとうに行くには――「ほんとうに」と言うのは、上へ上がってすぐ降りてくるだけの旅ではなく、地球を軌道周回し、数日ではなくとも数時間は無重力を経験するということ――数十億円ぐらいかかる。ポケットマネーという額ではない。これらはどちらも普通の人々には手が届かないかもしれないが、それでもこのような商業的宇宙計画によって、訓練を受けていない一般人が宇宙へ行く手段を初めて買うことができるようになった。しかし、今のところは、ほとんどの人は想像力の中に慰めを探さなければならない。著者マーク・トンプソンが子供時代や「宇宙飛行士」を夢想したことを振り返り、それを今日の意味合いで見ると現実に起こる旅であり、報告であり、発見であると言えるようになった。宇宙や宇宙空間について今日まで学んできたことすべてをもってして、太陽系を回り惑星を順に訪れている自分を思い描くと、それはどのような旅になるだろう? 何を見て、何を経験するのか? 本書はそんな旅に関するものだ。

原著

A SPACE TRAVELLER'S GUIDE TO THE SOLAR SYSTEM(Corgi Books, 2016)

著者

マーク・トンプソン(Mark Thompson)
1973年英国ノーフォーク生まれ。これまで多くのテレビ・ラジオの天文解説番組で活躍し、BBCの人気テレビ番組「スターゲイジング・ライブ」の案内役としてよく知られる。王立天文学会のフェローで、ノーウィッチ天文協会の代表を務める。著書には、本書の他に、A Down to Earth Guide to the Cosmos、Philips Stargazing with Mark Thompson、Philips Astrophotography with Mark Thompson などがある。

訳者

山田陽志郎(Yoshiro Yamada)
東京学芸大学修士課程終了(天文学/理科教育)。東京と横浜の科学館で、長年天文を担当。国立天文台天文情報センター勤務を経て、相模原市立博物館の天文担当学芸員を務めた。人工衛星追跡PCソフト Orbitron の翻訳者。最近では、小学校高学年向け『宇宙開発』(大日本図書)を執筆。訳書にはヨーマンズ『地球接近天体』、バトゥーシャク『ブラックホール』(いずれも地人書館)がある。小惑星9898番 Yoshiro は、発見者と推薦者の厚意により提案され、IAU(国際天文学連合)により命名。

永山淳子(Atsuko Nagayama)
1961年東京生まれ。図書館情報大学(現筑波大学図書館情報専門学群)卒業。オンライン検索サービス会社勤務の後、主として自然科学書の包括的な校正作業などに携わっている。訳書には『望遠鏡400年物語』、『膨張宇宙の発見』、『パラサイト』、『カッコウの托卵』(いずれも共訳、地人書館)がある。

目次

目次
はじめに
第1章 飛行計画
第2章 さよなら地球――地球、月
第3章 炉の中へ――太陽
第4章 人に優しくない惑星――水星、金星
第5章 おなじみの世界――火星、小惑星
第6章 惑星のゴリアテ――木星
第7章 太陽系の宝石――土星
第8章 氷の辺境――天王星、海王星
第9章 深淵の宇宙へ――冥王星