代替医療の光と闇魔法を信じるかい?
概要なぜアメリカにおいて、これほどまでに代替医療が社会に受け入れられるようになったのか?そして、それによっていかに人々の健康が脅かされてきたか。メディアと政治と産業が一体となって進められてきた「もう一つの医療産業」の実態を描く。「ペテン師たちの興味深い歴史と、サプリメントがどのようにして規制を逃れてきたかについての批判的な年代記。消費者がインチキ医療と効果のある治療を見分けるのに役立つ、勇敢なまでに感傷を排し、忠実なリサーチに基づいたガイドブック」(パブリッシャーズウイークリー) 「オフィットは自分のメッセージを活き活きと伝える素晴らしいストーリーテラーだ。どの章も読む者の興味を捉えて離さない」(スケプティカル・インクワイヤラー) 原著: Do You Believe in Magic? (Harper, 2013) 著者・訳者紹介ポール・オフィット医師、医学博士。フィラデルフィア小児病院ワクチン教育センター長。研究者としてはロタウィルスワクチンの開発者の一人としても知られる。著書:『Bad Faith』(2015)、『Deadly Choices』(2011)、『Autism’s False Prophets』(2008)など。 ナカイサヤカ 翻訳家。ライター。ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)運営委員。共著:『謎解き超常現象シリーズ』(彩図社)。訳書:ステイシー・ホーン『超常現象を科学にした男』(紀伊國屋書店)、絵本『ティラノサウルス・レックス』『探し絵シリーズ』全9冊(文溪堂)など。 目次はじめに――代替医療概観 序章 少年を救え 第1章 過去の再発見――メフメット・オズと彼のスーパースターたち 第2章 ビタミン狂――ライナス・ポーリングの皮肉な遺産 第3章 サプリ業界、フリーパスを手に入れる――FDAを無毒化する 第4章 5万1000の新サプリ ―― 効くのはどれ? 第5章 更年期とアンチエイジング――スザンヌ・サマーズ参戦 第6章 自閉症の笛吹き誘導者――ジェニー・マッカシーの正義のキャンペーン 第7章 慢性ライム病――ブルーメンタール事件 第8章 ガン治療――スティーブ・ジョブス、サメ軟骨、コーヒー浣腸などなど 第9章 病気の子どもたちと追い詰められた親たち 第10章 21世紀の魔法薬――ラシッド・ブッタールと人格の魅力 第11章 驚くほど強力でひどく過小評価されているプラセボ反応 第12章 代替医療がインチキ医療になるとき 第13章 エピローグ 訳者あとがき 参考文献 索引 |