The History of Binoculars

双眼鏡の歴史

プリズム式双眼鏡の発展と技術の物語
表紙
中島 隆 著

ISBN978-4-8052-0886-1

B5判/536頁

¥18,000+税


内容見本

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概要

双眼鏡をよく使っている人でも、その双眼鏡の歴史について聞かれたら「?」という人が多いはず。本書は双眼鏡の歴史とその製作技術の発展史についてくわしく述べるものである。
商用プリズム双眼鏡としては世界第一号の「カールツァイス8×20」(1894年発売)をはじめ、歴史上、特筆に値する100台以上の双眼鏡を実機とその分解写真で紹介。海外ならびに日本の双眼鏡の黎明期からの発展史が、この一冊で手に取るようにわかる。中でも日本の陸・海軍の軍用双眼鏡については、世界最大の口径25cm機の実物を写真で紹介するなど、特にくわしく解説。海軍の艦艇に搭載された直視型・高角型双眼望遠鏡や、陸軍の対空型双眼望遠鏡の分解写真も多数掲載し、それらの内部構造を明らかにする。旧日本軍の光学兵器の実機をこれほどの台数まとめて紹介した本は、世界中見渡しても他には存在しない。本書は双眼鏡の解説書ではあるが、写真や光学系断面図などを数百枚以上使用しており、そのビジュアルさは比類がない。
かつての雑誌『月刊天文』掲載の中島隆氏連載「Binoculars Old & New」をもとに、新たな機種を追加し大幅に書き改めた、双眼鏡史研究家の著者ならではの渾身の大冊である。
(※掲載機種は、原則として第二次世界大戦終了時までに製造された双眼鏡が対象となります。)

著者

中島隆
1954年東京都新宿区に生まれる。小学校低学年からの天文好き。双眼鏡との初めての出会いは4年生の時に行った箱根の新宿区立の林間学校だったが、天文好きのため双眼鏡に先立って中学1年生の時、天体望遠鏡を親に買ってもらう。大学時代のアルバイトで初めて自分の双眼鏡を購入。天文関係の古書といった文献の収集は高校時代に始まり、その延長線上に光学関連資料もあったことから、やがてカメラや望遠鏡、双眼鏡そのものに興味の対象が広がり現在に至る。資料としての双眼鏡との出会いは1988年。翌1989年9月から国立科学博物館理工学研究部の非常勤職員(技術補佐員・調査等補助協力員)として勤務。研究資料、文献の調査だけでなく、科博で行う夜間天体観望会では望遠鏡の操作と解説も担当している。

目次

まえがき

■ プリズム双眼鏡前史

■ 第1章 草創期から第一次世界大戦終了後までの双眼鏡の技術動向(ヨーロッパ〜アメリカ製品)
  • 市販第1号となったプリズム双眼鏡の始祖
     Carl Zeiss 8×20(1894年発売)
  • 特許の束縛からの離脱を形にしたゲルツ社の双眼鏡
     Carl.Poul.Göerz 9×20(1890年代後半発売)
  • 2軸構造の鏡体の回転をカムでリンクさせたイギリス製品
     Ross 10×20(1895〜1900年頃発売)
  • ライセンス許諾で生産されたフランスの双眼鏡
     E.Krauss 8×20(1900年頃発売)
  • 後継機種に見る西欧光学メーカーそれぞれの変化
     Zeiss 6×18,Krauss 12×25,Ross 12×19
  • 透過光量の低減防止と自己遮蔽がないメリット
     ポロU型プリズムと光学機器
  • ダハプリズムを初めて正立光学系としたヘンゾルト社の双眼鏡
     M.Hensoldt 7×30
  • 強い立体視効果を求めて,変形レーマン型プリズムを採用した双眼鏡
     Zeiss Feldstecher 5×20
  • 東郷平八郎が日本海海戦の勝利を見届けた変倍式双眼鏡
     Zeiss Marineglas 5・10×24
  • 噛み合わせ構造鏡体の軍事用双眼鏡
     C.P.Göerz 6×20 Armee Trieder(1901年発売)
  • 焦点目盛ピンボケ防止に直進ヘリコイド式とした双眼鏡
     C.P.Göerz 7×20 Armee Trieder(1905〜1910年)
  • ガリレオ式双眼鏡の製作技法を伝承したフランス製双眼鏡
     W.P.H. 8×20 CF (発売年不明)
  • 第一次大戦時に主用されたツァイスの軍用双眼鏡
     Zeiss DF 6×24 (1910年代〜)
  • 応用性に優れた新型ダハプリズムを採用した双眼鏡
     Hensoldt 6×35 DialytU Spezial-Jagdglas(1905〜1909年)
  • 森と海から造語された機種名が汎用性を示す
     Zeiss Silvamar 6×30
  • ツァイスとともに第一次大戦でドイツ陸軍を支えたゲルツ社の制式品
     C.P. Göerz 6×24 Armee Trieder
  • ドイツの名門光学メーカー・ライツ社の双眼鏡
     E.Leitz DF03 6×24
  • こだわりの構造はムービーから!? エルネマン社の双眼鏡
     Ernemann-Werke A-G 6×24
  • 蝶型外観ボディの双眼鏡は近距離への対応
     Zeiss Turexem 6×21 CF
  • オペラグラスで得た栄光の伝統を継承した双眼鏡
     Väigtlander 8×30 CF Nirvana
  • 初の見かけ視野70°を誇るツァイスの広視野双眼鏡
     Zeiss Deltrintem 8×30 CF
  • 高耐久性と低光量下での最適な使用条件をめざした機種
     Zeiss 7×50 Binoctar IF
  • 保守的な中の進歩,英国光学メーカーの民生用&軍用双眼鏡
     A.Kershaw & Son 8×23 CF,MkU6×30 IF
  • 隠れた問題点は次世代機案出の礎,アメリカの陸軍用双眼鏡
     Bausch and Lomb 6×30 Prism Stereo
  • 小口径機に特化したドイツのメーカーの珠玉製品!?
     Oigee Oigelet 3×13.5
  • 広角接眼レンズ装着の二番手となったゲルツ社の新鋭機
     C.P. Göerz 8×30 Helinox
  • 強い独自色を設計ポリシーとしたゲルツ社末期の製品
     C.P. Göerz 6×30 CF Helinox,4 1/2×20 1/4 CF Neo Universal

  • ■ 日本のプリズム双眼鏡前史

    ■ 第2章 草創期から日中戦争開始までの双眼鏡の技術動向(日本製品)
  • 既存機種の良い点を集積した国産初のプリズム双眼鏡
     東京砲兵工廠 試製手中眼鏡(森式双眼鏡) 6×23.5(口径実測)
  • 既存外国製制式品の完全複製化をめざし,成功した機材
     東京砲兵工廠 国産三七式双眼鏡 6×24
  • 国産品市販1号として日本の光学史上記念すべき双眼鏡
     藤井レンズ製造所 Victor 8×20(明治44年発売)
  • 先進国機に実視性能で肉迫し,口径で凌いだ国産機
     藤井レンズ製造所 天佑号 8×27
  • 良像というだけでなく,工夫が詰まった超小型双眼鏡
     藤井レンズ製造所 旭号 6倍
  • 国産御用達双眼鏡の先駆け,海軍採用機材
     藤井レンズ製造所 天佑号 6×32
  • 陸軍用として性能を評価され,第一次大戦中に連合国側諸国に輸出された双眼鏡
     藤井レンズ製造所 大和号 6倍
  • 謎解きの鍵は有効な文献と現品,「a」と「E」の意味
     藤井レンズ製造所 Victor No 5a & No 5 6×21
  • 藤井レンズ製品群中の最高倍率機
     藤井レンズ製造所 Victor No.4 大和号 12×23
  • 新会社設立後の新製品は普及価格製品
     日本光学工業 Excel No.5 8×19.5
  • 性能は藤井レンズ時代を継承しつつ,内部機構を改良
     日本光学工業 旭号 6×15
  • 極小口径といえる通常形体のZ型双眼鏡
     日本光学工業 Luscar 6×20
  • 極小機材の代名詞化をもたらした,たゆまぬ改良
     日本光学工業 Mikron 6×15
  • 大正11年(1922年)開催の博覧会に展示された光学製品群
     平和記念東京博覧会・日本光学特設館と出品双眼鏡
  • 射出瞳径を人間の最大値7mmにまで拡大した弱光下用機シリーズの最小口径機
     日本光学工業 ノバー 6×42 8.3°
  • 世界的に稀な口径24mmの広視野接眼レンズ採用機
     日本光学工業 Orion 6×24(前編)
  • 外観を近づけるために接眼部が別設計されたオリオン6倍の“兄貴分”
     日本光学工業 Orion 8×26
  • ケルナー型接眼レンズを装着したオリオン6×24の隠れた兄弟
     日本光学工業 Polar 6×24 8.3°
  • 幻に終わった第2国策光学会社の双眼鏡
     東京瓦斯電気工業 A. No.3 8×20
  • 製品の変遷が見せる光学工業技術確立への歩み
     勝間光学器製作所 Glory 8×20,Glory 6×24 9.3°CF
  • 中堅メーカーが作り出した十三年式を元とする性能拡大機
     井上光学工業 HELL 8×26
  • 流通ブランドを表示した双眼鏡の先駆例
     白木屋百貨店 Shirokiya 8×21.75(口径実測)
  • 数少ない家紋ブランドは忠君愛国のシンボル
     菊水マーク(メーカー不詳) 8×22.5(口径表示なし実測),菊水マーク(メーカー不詳) ガリレオ式 3×26
  • ツァイスと同じ二重構造の対物筒を採用
     日本陸軍制式八九式双眼鏡 7×50 7.1°
  • 測高機付属を目的にした特異な形状の対空双眼鏡
     日本陸軍制式九十式3米測高機付属 照準用双眼鏡 10×50 5°
  • 陸軍の意向で創設された第2国策光学会社の双眼鏡
     東京光学機械 Magna 6×24 9.5°IF&CF
  • 軍用から民生用品まで行われたグレード化とシリーズ化
     東京光学機械 Monarch 8×24 CF(蝶型),Queen 8×21 CF,Renox 6×25 8°IF
  • 定番機種の国産第1号機として記念碑的な双眼鏡
     東京光学機械 Magna 8×30 7.5°→ 8.5°
  • 軍需光学企業としては珍しい民生用双眼鏡
     日本光学工業 Bright 8×24 CF
  • 既存機種の最小限の手直しから生まれた緊急開発性能拡張機
     榎本光学精機 8×32 7.5°Meibo(明眸)
  • 陸軍将校の親睦団体名をブランドとした将校用双眼鏡
     Kaikoshaブランド 6×24(角度表示なし) N.KとK.T
  • 顕微鏡メーカーの出色双眼鏡
     高千穂光学工業(現オリンパス) 6×24 9.3°
  • 目盛を内蔵し,徹底したコスト削減によって生まれたガリレオ式軍用双眼鏡
     日本陸軍制式九三式4倍双眼鏡 4×40 10° 日本光学工業製造
  • 夜間使用も考慮した,陸軍の広角対空型双眼鏡
     日本陸軍制式九四式六糎対空双眼鏡 旭光学工業合資会社製造(現リコーイメージング)
  • 恐れ多い機種名称を採用した国内外の双眼鏡
     E.Bush 8×26 Stereo-Bislux Tenno,日本製 8×21 Mikado(メーカー不詳)
  • カタログは製品史だけでなく,歴史全体をも映し出す資料
     昭和10年代初期の双眼鏡カタログ

  • ■ 第3章 1920年代後半〜第二次世界大戦開始までの双眼鏡の技術動向(ヨーロッパ〜アメリカ製品)
  • 自社開発のダハプリズムを採用した平型双眼鏡
     J.D.Möller Tourix 6×22
  • メーラー型プリズムを採用したツァイスの平型双眼鏡
     Zeiss Telita 6×18 CF
  • ツァイスのメーラー型プリズム採用のシリーズ化機種
     Zeiss Turita 8×24 CF
  • 印象も構造も同様にクラシカルな英国製品,メーラー型プリズム採用の平型双眼鏡
     Sterioxem 6×22 CF(メーカー不詳)
  • シェイプされた外観のヘンゾルト製ダハプリズム双眼鏡
     Hensoldt Jagd-Dialyt 6×42 CF
  • 堅実さを示すドイツ中堅総合メーカーの製品
     Rodensutock Lumar 6×27
  • 接眼部の回転で3段変倍システムを実現したフランス製双眼鏡
     Lemaire Luminous Stereo 6.8.10(変倍)×25
  • 救国の双眼鏡は敵製品の上質模造機
     ソビエト社会主義共和国連邦製(製造工場不明) 6×30 8.5°
  • 伝統的な構造構成を継承したイギリス・ロス社の双眼鏡
     Ross 6×30 Stereo Prism Binocular
  • 強度と気密性維持に優れた鏡体の双眼鏡
     Bausch & Lomb 7×50,Universal Camera 6×30
  • 「なで肩」デザインはマント型鏡体の復活,アメリカ軍用双眼鏡
     Wollensak 6×30 M5
  • アメリカの機械メーカーが手作りした試作プリズム双眼鏡
     The I.S.Starrette 6×30
  • 時代に先行するコストダウンを1920〜30年代に実施したフランス製品
     Colmont Mima 8×25 CF,10×40 CF
  • 精密機器王国・スイスの軍用双眼鏡
     Kern Alpin 160 6×24
  • コストダウンに徹したフランス製見かけ視野70°広角双眼鏡
     Colmont Maxma 8×30 CF
  • レンズ構成と倍率・口径設定にイギリス独自色を示す広視野機
     Ross Stepnada 7×30 CF 9.5°
  • 接眼レンズ非球面化は透光量減少防止・デルトリンテム非球面型
     Zeiss Deltrintem 8×30 CF 改良型
  • 見た目以上に新機軸を導入したイタリアの双眼鏡
     San Giorgio 6×30(1940年製造)
  • 非金属のエボナイトで鏡体形成・ドイツの小型双眼鏡
     Harwix Mirakel 3.5×13 約12°,7×18 約6°

  • ■ 第4章 日中戦争〜第二次世界大戦終焉までの双眼鏡の技術動向(日本製品)
  • 満州国に設立された日本光学工業直系現地法人の製品
     満州光学工業 日本陸軍制式双眼鏡 6×24 9.3°
  • 単発複座艦載機用に空技廠が開発した低倍率機
     海軍航空技術廠設計 日本光学工業製造
     日本海軍制式機上手持ち双眼鏡 5×37.5 10°(口径は実測値)
  • 戦前の国産機で実視野11.5°に達するレコードホルダー
     東京光学機械 Erde 6×30 11.5°
  • 光学技術者集団を受容した医療機材メーカー製陸軍用双眼鏡
     森川製作所 かとり(香取)号 6×24 9.5°
  • 多方面での軍需産業育成の中で重要視された出版物の役割
     第二次大戦終結までの双眼鏡・光学関連書籍
  • 時代に先駆けた接眼レンズ改良も成功とならなかった
     高林光学(推定) ○Taka Mod.A 6×24 60°,高林光学 Taka.O.W 8×25 65°CF Koulin
  • 理化学研究所産業団の中の総合光学機器メーカーの製品
     理研光学工業 Olympic 8×24 CF 6°
  • 研磨技術はキヤノンの技術母体となったメーカーの製品
     大和光学製作所 8×30 8.5°
  • 陸軍の要請で誕生した光学会社の海軍用双眼望遠鏡
     日本海軍制式直視型双眼望遠鏡 15×80 4° 東京光学機械製造
  • 海軍用高角双眼望遠鏡の最多生産・標準型八糎機
     日本海軍制式高角型双眼望遠鏡 15×80 4° 東京光学機械製造
  • 艦隊決戦思想から生まれた,口径120mm機と超越大型機
     日本海軍の大口径双眼望遠鏡
  • 完成当時,世界最大口径機で実用された陸軍用双眼望遠鏡
     日本光学工業 50×83×250 1°12′ 44′
  • 高倍率への変倍を可能にした大口径双眼望遠鏡
     日本陸軍制式十五糎変倍双眼望遠鏡 ×25 2°30′×75 32′日本光学工業製造
  • ゴムバンド懸吊式防振機構の航空機搭載用大口径双眼鏡
     日本陸軍制式 航空機搭載用直視型双眼望遠鏡 20×105 3°榎本光学精機製造
  • 軍用永続機種に見る変遷の例:十三年式双眼鏡
     日本光学工業 Orion 6×24(後編)
  • 製品名は海軍用双眼鏡の“代名詞”
     日本光学工業 ノバー 7×50 7.1°
  • 異業種参入の大資本メーカーが示した高品質
     東京芝浦電気「東芝」 マツダ 6×24 9.3°(陸軍制式十三年式双眼鏡),サイクルマーク 7×7.1°(口径表示なし50mm,海軍制式双眼鏡)
  • 造艦工作を行わない日本海軍の工廠が生み出した双眼鏡
     日本海軍豊川海軍工廠光学部 7×50 7.1°
  • 補修技術から完成品製造へ,海軍の現業組織の7×50mm機2機種
     日本海軍呉海軍工廠 7×50,佐世保海軍工廠 7×50
  • 皇紀2602年(昭和17年)に制式採用された砲隊鏡と手持ち双眼鏡の明暗
     日本陸軍制式二式砲隊鏡 8×26 6°,日本陸軍制式二式双眼鏡 8×30 7.5°日本光学工業製造
  • 広視野で実用性を重視した究極の大口径機上用手持ち双眼鏡
     陸軍制式飛行眼鏡 10×70 7° 日本光学工業製造(社内呼称:空十双)
  • 実戦からの要求で生まれた性能拡張型50mm機
     東京光学機械 10×50 7.1°(口径表示なし)改‐1○航
  • 大戦末期の日本海軍の最小口径高角双眼鏡
     海軍制式双眼望遠鏡高角型 45° 7.5×60 8°東京光学機械製造
  • 逼迫した戦局下での,陸・海軍の臨時採用双眼鏡
     東亜光学 ○臨 ○航 第2号型 8×30 7.5°,岡田光学精機 船用品 6×24
  • 関西有力光学メーカーの第二次大戦末期の製品
     千代田光学精工 日本海軍制式双眼鏡 7×7.1°(口径表示なし),直視型 15×80 4°
  • 加えられたJAPANの文字は日本の光学産業の再出発の印
     JAPAN KAIKOSHA K.T. 6×24 9.3°
  • 「あとがき」に代えて ― 終戦前にあった稀有な事例,国産ポロII型手持ち双眼鏡
     東京光学機械 10×50 7°IF ポロU型
  • 資料編
  • 参考文献一覧
  • 索引

  • 掲載機種一覧

    Carl Zeiss  8×20(1894年発売)
    Carl.Poul.Göerz  9×20(1890年代後半発売)
    Ross  10×20(1895〜1900年頃発売)
    E.Krauss  8×20(1900年頃発売)	
    Zeiss 6×18,Krauss 12×25,Ross 12×19	
    M.Hensoldt  7×30	
    Zeiss  Feldstecher 5×20	
    Zeiss  Marineglas 5・10×24	
    C.P.Göerz  6×20 Armee Trieder
    C.P.Göerz  7×20 Armee Trieder
    W.P.H. 8×20 CF 
    Zeiss  DF 6×24 (1910年代〜)	
    Hensoldt  6×35 DialytII Spezial-Jagdglas
    Zeiss  Silvamar 6×30	
    C.P. Göerz  6×24 Armee Trieder
    E.Leitz  DF03 6×24	
    Ernemann-Werke A-G  6×24	
    Zeiss  Turexem 6×21 CF	
    Väigtlander  8×30 CF  Nirvana
    Zeiss  Deltrintem 8×30 CF	
    Zeiss  7×50 Binoctar	
    A.Kershaw & Son  8×23 CF,MkII 6×30 IF	
    Bausch and Lomb  6×30 Prism Stereo	
    Oigee  Oigelet 3×13.5	
    C.P. Göerz  8×30 Helinox
    C.P. Göerz  6×30 CF,4 1/2×20 1/4 CF
    東京砲兵工廠  試製手中眼鏡 6×23.5
    東京砲兵工廠  国産三七式双眼鏡 6×24	
    藤井レンズ製造所  Victor 8×20(明治44年発売)	
    藤井レンズ製造所  天佑号 8×27	
    藤井レンズ製造所  旭号 6倍	
    藤井レンズ製造所  天佑号 6×32	
    藤井レンズ製造所  大和号 6倍	
    藤井レンズ製造所  Victor No 5a & No 5  6×21	
    藤井レンズ製造所  Victor No.4 大和号 12×23
    日本光学工業  Excel  No.5  8×19.5	
    日本光学工業  旭号 6×15	
    日本光学工業  Luscar 6×20	
    日本光学工業  Mikron 6×15	
    日本光学工業  ノバー 6×42  8.3°	
    日本光学工業  Orion 6×24	
    日本光学工業  Orion 8×26	
    日本光学工業  Polar 6×24  8.3°	
    東京瓦斯電気工業  A. No.3  8×20	
    勝間光学器製作所  Glory 8×20
    勝間光学器製作所  Glory 6×24  9.3°CF
    井上光学工業合名会社  Hell 8×26
    Shirokiya(白木屋百貨店)発売   8×21.75
    菊水マーク(メーカー不詳)  8×22.5
    日本陸軍制式八九式双眼鏡 7×50  7.1°	
    日本陸軍制式九十式3米測高機付属 10×50  5° 
    東京光学機械  Magna 6×24  9.5°IF&CF
    東京光学機械  Monarch 8×24 CF(蝶型),
    Queen 8×21 CF,Renox 6×25  8°IF   
    東京光学機械  Magna 8×30  7.5°→ 8.5°	
    日本光学工業  Bright 8×24 CF	
    榎本光学精機  8×32  7.5°Meibo(明眸)
    Kaikoshaブランド  6×24  N.K&K.T  
    高千穂光学工業 6×24  9.3°	
    日本陸軍制式九三式4倍双眼鏡 4×40  10° 
    日本陸軍制式九四式六糎対空双眼鏡     
    E.Bush  8×26 Stereo-Bislux Tenno,
    日本製  8×21 Mikado(メーカー不詳)     
    J.D.Möller  Tourix 6×22
    Zeiss  Telita 6×18 CF	
    Zeiss  Turita 8×24 CF	
    イギリス製 Sterioxem 6×22 CF(メーカー不詳)
    Hensoldt  Jagd-Dialyt 6×42 CF	
    Rodensutock  Lumar 6×27	
    Lemaire  Luminous Stereo  6.8.10×25
    ソビエト社会主義共和国連邦製  6×30  8.5°
    Ross  6×30 Stereo Prism Binocular	
    Bausch & Lomb  7×50
    Universal Camera  6×30	
    Wollensak  6×30 M5	
    The I.S.Starrette  6×30	
    Colmont  Mima 8×25 CF,10×40 CF	
    Kern  Alpin 160  6×24	
    Colmont  Maxma 8×30 CF	
    Ross  Stepnada 7×30 CF  9.5°
    Zeiss  Deltrintem 8×30 CF  改良型	
    San Giorgio  6×30 (1940年製造)	
    Harwix  Mirakel 3.5×13  約12°,7×18  約6°	
    満州光学工業  日本陸軍制式双眼鏡 6×24  9.3°	
    日本海軍制式機上手持ち双眼鏡 5×37.5  10°
    東京光学機械  Erde 6×30  11.5°	
    森川製作所  かとり(香取)号  6×24  9.5°	
    高林光学(推定) Taka  Mod.A 6×24  60°
    高林光学  Taka.O.W 8×25  65°CF  Koulin 
    理研光学工業  Olympic 8×24 CF  6°	
    大和光学製作所  8×30  8.5°	
    日本海軍制式直視型双眼望遠鏡 15×80  4° 
    日本海軍制式高角型双眼望遠鏡 15×80  4°  
    日本海軍の大口径双眼望遠鏡	
    日本光学工業  50×83×250  1°12′  44′	
    日本陸軍制式15cm変倍双眼望遠鏡  
    日本陸軍制式航空機搭載用   20×105  3°
    日本光学工業  ノバー 7×50  7.1°	
    東京芝浦電気「東芝」 マツダ 6×24  9.3°
    東京芝浦電気「東芝」 サイクルマーク 7×7.1°
    日本海軍豊川海軍工廠光学部  7×50  7.1°	
    日本海軍呉海軍工廠 ・佐世保海軍工廠  7×50  
    日本陸軍制式二式砲隊鏡 8×26  6°
    陸軍制式飛行眼鏡 10×70  7° 
    東京光学機械  10×50  7.1°改‐1 
    海軍制式双眼望遠鏡高角型 45°,7.5×60  8°
    東亜光学  第2号型  8×30  7.5°
    岡田光学精機  船用品  6×24 
    千代田光学精工  直視型双眼望遠鏡 15×80  4°
    JAPAN  KAIKOSHA K.T.  6×24  9.3°