驚きの星空撮影法

デジタル一眼と三脚だけでここまで写る!
表紙
谷川正夫 著

ISBN978-4-8052-0876-2

A5判/144頁

\2300+税

概要

星空写真撮影をどなたでも手軽に楽しんでいただくため、これまで天体写真マニアでしか使いこなせなかった赤道儀などの機材を一切使わず、デジタル一眼レフカメラと三脚だけで美しい星空や明るい星雲星団が撮影できる新たなテクニック「超固定撮影法」を初めて紹介する。この方法で行えば、赤道儀を駆動させるためのバッテリーも不要となり、持ち運び機材も大幅に軽減されるうえ、撮影にかかる経費も削減できる。撮影は三脚にデジタル一眼を載せ、星空に向けて短時間露出で複数回シャッターを切るだけだ。従来の撮影には不可欠だった北極星による赤道儀の設置は不要となり、北極星の見えない南半球はじめ世界中どこでも同じ方法で撮影できる。

著者

谷川正夫
愛知県出身、中学1年より天体写真を始める。1996年天体望遠鏡メーカーを経てフリーとなる。2000年よりデジカメを天体撮影に使い始める。天体写真撮影、CGによる図版及びアニメーションの制作、執筆活動、天体望遠鏡のメンテナンスなど、多岐に渡って天文に係わる仕事を行なっている。特に天体写真は、星景から惑星、彗星、星雲星団、オーロラ、皆既日食などあらゆる天体、天文現象を撮り続けている。「タニカワ プラン ネット」主宰。

目次

はじめに

■これまでの天体写真撮影方法を振り返る
・1970年代の天体撮影スタイル「モノクロ時代」
・1980〜90年代の天体撮影スタイル「カラー時代」
・現在の撮影スタイル「デジタル時代」

■固定撮影で凄い星空が写せる〈カラー作例〉

■固定撮影で凄い星空が写せる
・カメラ三脚だけの固定撮影
・常用高感度短時間露出で星空撮影
・常用高感度の画質
・常用高感度短時間露出撮影のカメラ設定
・RAWで撮ろう
・星空撮影法の入門書
・風景とともに撮る
・美しい星空の下で心に残る1枚を

■「超固定撮影」でもっと凄い星空が写せる!〈カラー作例〉

■「超固定撮影」でもっと凄い星空が写せる!
・「超固定撮影」って何?
・ガイド撮影と超固定撮影の画質比較
・多数コマコンポジットによる画質改善
・「超固定撮影」のカメラ設定
・星を点像に写す露出時間
・極に近いほど星は伸びない
・星は西にずれて写る
・どこまで使える? 超高感度
・「超固定撮影」で星雲星団を狙う
・星雲星団を探すためのガイドブック
・広角レンズによる歪みの影響
・世界中どこでも赤道儀なしで凄い星空撮影
・南半球での星空撮影に役立つ本

■パソコンで美しく仕上げる方法〈カラー解説〉

■パソコンで美しく仕上げる方法
・画像処理あっての天体写真
・カメラに付属のRAW現像ソフト
・フォトレタッチソフトの定番 フォトショップ
・フリーソフトのフォトショップ GIMP 2
・「多数コマコンポ」は天体専用画像処理ソフトで!
・多数コマコンポジットをするには?
・ダーク補正とは?
・フラット補正とは?
・天体画像処理ソフトの定番 ステライメージ7
・フリーの天体画像処理ソフト DeepSkyStacker

■赤外改造デジタルカメラの世界・星空撮影のおもしろい表現方法〈カラー作例〉

■赤外改造デジタルカメラの世界
・天体撮影の醍醐味  淡い散光星雲を狙う
・赤外改造(赤外カットフィルター換装改造)とは
・無改造デジタルカメラと赤外改造デジタルカメラ

■半手持ち撮影で手軽に星空を写そう
・星空が半手持ちで写せる最新デジタル一眼レフ
・三脚を使わない撮影方法
・F値の小さい明るい広角レンズを使う
・半手持ち撮影のカメラ設定
・半手持ちによる夏の天の川撮影の露出例
・エントリーモデルで半手持ち撮影

■中古レンズの復活
・ちょっと古いカメラレンズを使う
・明るいマニュアルフォーカスレンズ
・マウントアダプターで他社製レンズを取り付ける

■星空撮影のおもしろい表現方法
・星空を連写して楽しむ
・比較明合成とタイムラプス動画
・星空をバックに接写する
・円周魚眼レンズで星空撮影

おわりに