空のアート大気光学現象の神秘
概要地震、津波、火山、竜巻──私たちはこれら自然の脅威と直面せざるを得ない状況にある。しかし一方で、自然は思いもよらぬ美しく不思議な現象を見せてもくれる。素晴らしい朝焼け、雨上がりの大空にかかる虹、満天の星空とオーロラ──。そんな自然が魅せる光景、特に妖しくも神秘的な大気光学現象を本書で一堂に集めてみた。よく知られているダイヤモンドダストやサンピラーを筆頭に、珍しい現象が満載、著者が世界中で捉えた写真は大変貴重なものばかりだ。さらに、どうしたらその現象が見られるか、撮影できるかも詳しく解説され、巻末には、撮影の参考となるよう、掲載写真の撮影データも収載されている。著者駒沢満晴(こまざわ・みつはる)1960年東京生まれ。小学生より風景、山岳の美しさに目覚める。中学よりカメラを持参し八ヶ岳、日本アルプスなどに四季を問わず入山。新しい山岳写真の可能性を模索していたところ、フィンランド、アラスカで素晴らしいオーロラを見て、大気光学現象の世界に目覚める。93年ペルセウス座流星群と出会い、以後星景流星写真も追求する。これまで1000個以上の流星を撮影。現在は、世界中の絶景とその頭上に輝く星空や流星も撮影している。日本自然科学写真協会、日本流星研究会会員。 著書:『地球絶景星紀行 ─美しき大地に輝く星を求めて─ 』(2010年、地人書館) 目次目次 はじめに ■ダイヤモンドダスト──幻の絶景、南アルプスで衝撃の出会い!、憧れの光景 ■太陽柱、映日──一般的な太陽柱、太陽柱の名所・名寄、映日 ■円形映日、月光柱、光柱──森の中からUFO出現!、月光柱、光柱 ■幻日、幻日環──雨でもないのに虹?、鎌沼の幻日と幻日環、百武彗星との符合 ■いろいろな幻日、幻月──穂高・乗鞍の神光、三日を捉える、幻月への神秘のリレー ■ブロッケン、光環 ■日暈、月暈 ■白虹──白い虹があるなんて!、霧を追え! ■いろいろな虹──多様な虹、イエローストーンの月白虹、ヨセミテ滝の月虹 ■環天頂アーク、環水平アーク、雪面の宝石 ■彩雲、雲の形──彩雲、雲の形、真珠母雲、夜光雲 ■朝・夕焼け雲、月焼け雲──朝・夕焼け雲、台風接近の朝、月焼け雲 ■朝焼け、夕焼け、薄明焼け、月出焼け、月没焼け ■四角い太陽、蜃気楼──四角い太陽、野付半島の蜃気楼、流氷力でついにゲット ■太陽百面相──日本海の変形太陽、グリーンフラッシュとともに、月の変形 ■驚きの月の出──槍の穂先から月が!、蓑掛岩の三日月と金星、月への階段 ■雲海、山影、竜巻雲──雲海、穂高の山影、南岳の竜巻雲 ■光芒、裏後光、月光芒──光芒、裏後光、デリケートアーチの月光芒 ■地球影、薄明 ■ピナツボ噴火の変──雪山が染まらない!、エアロゾルが原因だった ■遠雷──遠雷、遠雷と流星の競演に挑戦、予期せぬサプライズ ■火映、湖映──ハレマウマウの火映、パタゴニアの湖映 ■夜空に浮かぶモンスター──モンスター、異次元の星空 ■朝日に染まる氷の彫刻──御神渡り、氷面の宝石、凍てる湖面に神降臨! ■大彗星──彗星の如く─百武彗星、超巨大彗星─ヘール-ボップ彗星 ■流星雨──流星・流星群、ついに実現! しし座流星雨、流星痕 ■大火球、隕石──流星撮影の醍醐味、隕石、神がかりな夜! ■オーロラ──少年時代の憧れ、夏に極楽ウオッチング! ■日本のオーロラ──低緯度オーロラ、北海道でニアミス!、奇跡のリレー ■皆既日食、金環日食、皆既月食 ■天の川、黄道光・対日照、大気光 ■世界絶景の星空──世界の絶景で見る星空、砂漠の星空、赤道圏の星空、南半球の星空 おわりに 掲載写真一覧 |