一級建築士試験 学科T 学科U
よくわかる計画&環境・設備
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田中毅弘 著
ISBN978-4-8052-0853-3
B5判/480頁
\4,800+税
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概要
本書は、建築計画、建築環境工学、建築設備工学について、専門分化する前の建築計画原論、建築計画各論を意識し、実務に有用な内容を盛り込み、さらに三つの領域が非常に深く関連し合っていることを考慮しつつ各分野を細分化し、チェック用重要語句をキーワードとして、国家試験の準備などに活用できるよう編集されている。したがって、本書は、各種学校、大学などの教育機関において、建築計画、建築環境工学、建築設備工学を詳しく学習する前に、大まかに概要を把握しようとしている大学生、関連分野で業務する技術者、さらには、一級建築士試験をはじめとする各種建築関係国家試験の受験生を対象としている。ピンポイントで項目別に弱点を克服したいと読者には最適で、さまざまな活用の仕方が可能である。
目次
第1部 計画
01 住宅建築(独立住宅、集合住宅)
01.1 独立住宅
01.1.1 独立住宅の配置
01.1.2 独立住宅の平面計画
01.1.3 居室の規模
01.1.4 各部計画
01.2 集合住宅
01.2.1 集合住宅の計画
01.2.2 住戸型式による分類と特徴
01.2.3 集合住宅の計画に関する重要用語、留意点
例題・問題
02 商業建築 1(事務所ビル、金融機関)
02.1 事務所ビル
02.1.1 事務所ビルの分類
02.1.2 レンタブル比
02.1.3 コアプラン
02.1.4 各部計画
02.2 金融機関
02.2.1 平面計画
02.2.2 所要室
例題・問題
03 商業建築 2(劇場、映画館)
03.1 敷地
03.2 各部計画
03.2.1 劇場の種類
03.2.2 劇場の各部名称
03.2.3 映画館における客席とスクリーン、映写室との関係
03.2.4 可視限界距離
03.2.5 一人あたりの所要面積
03.2.6 出入口、非常口の数
03.2.7 客席など劇場内の構造
03.2.8 劇場、映画館の計画で留意すべき点
03.3 ステージの種類と分類
例題・問題
04 商業建築 3(ホテル、店舗建築、駐車場・駐輪場)
04.1 ホテル
04.1.1 分類と種類
04.1.2 基本計画、各室計画
04.2 店舗建築
04.2.1 基本計画
04.2.2 デパート、ショッピングセンター
04.3 駐車場・駐輪場
04.3.1 駐車場施設による分類
04.3.2 平面駐車型式による分類
04.3.3 屋内駐車場の車路の幅員
04.3.4 駐車駐輪スペースの広さ
例題・問題
05 公共建築 1(学校、図書館)
05.1 小学校、中学校、高等学校
05.1.1 基本計画
05.1.2 運営方式
05.1.3 面積および基準
05.1.4 教室の配置、各室計画
05.1.5 学校の計画に関する重要用語、留意点
05.2 幼稚園、保育所
05.3 図書館
05.3.1 基本計画
05.3.2 所要室の計画
05.3.3 図書館の計画に関する重要語句、留意点
例題・問題
06 公共建築 2(美術館、博物館)
06.1 基本計画、各室計画
06.2 各部計画
06.3 展示室の巡回形式
06.4 展示方法
06.5 ワークショップ
06.6 採光方式
例題・問題
07 公共建築 3(医療施設)
07.1 医療施設の種類
07.2 病院の構成
07.3 各部計画
07.4 医療施設の計画に関する重要語句、留意点
07.4.1 医療施設の計画に関する略語
07.4.2 医療施設の計画に関する重要語句、留意点
07.5 診療所の計画に関する留意点
例題・問題
08 公共建築 4(社会福祉施設、その他の公共建築)
08.1 社会福祉施設などの概要
08.2 介護保険の見地から見た社会福祉施設等の概要
08.3 福祉施設の主な施設基準
08.4 公民館、コミュニティセンター
08.4.1 公民館
08.4.2 コミュニティセンター
例題・問題
09 高齢者、身体障害者に配慮した計画
09.1 車椅子に関する基本寸法
09.2 高齢者、身体障害者に配慮した計画
09.3 視覚障害者、聴覚障害者への対応
09.3.1 視覚障害者への対応
09.3.2 聴覚障害者への対応
09.4 高齢者、身体障害者に配慮した住宅、施設等の種類
例題・問題
10 寸法設計、勾配
10.1 寸法、動作寸法
10.2 モジュール、モジュラーコーディネーション
10.3 各部位の寸法計画
例題・問題
11 工法、建具等
11.1 建築の工業化とプレファブリケーション
11.2 大壁と真壁
11.3 床の間
11.4 木造伝統建築の継手と仕口
11.5 細部計画
例題・問題
12 都市計画、地域計画、まちづくり
12.1 都市計画の概要と沿革
12.1.1 都市計画と建築物
12.1.2 都市計画法の沿革
12.1.3 諸外国における都市計画の沿革
12.1.4 都市の基本計画
12.2 地域計画、住宅地計画
12.2.1 近隣住区理論
12.2.2 住宅地計画
12.2.3 ニュータウンとベッドタウン
12.3 まちづくり
12.3.1 エリアマネジメント
12.3.2 コンパクトシティ
12.3.3 モール
例題・問題
13 建築史 1
13.1 建築史の系譜
13.2 日本建築史
13.2.1 神社建築の様式
13.2.2 寺院建築
13.2.3 城郭建築
13.2.4 住宅建築
13.2.5 庭園
13.3 日本における世界遺産の建築物
例題・問題
14 建築史 2
14.1 西洋建築史
14.1.1 古代
14.1.2 中世
14.1.3 中世から近世
14.2 近代・現代の西洋建築史
14.2.1 近代建築の発生
14.2.2 近代建築の確立
14.2.3 現代建築に向けて
14.3 近代・現代の日本建築史
14.3.1 明治期
14.3.2 大正期
14.3.3 昭和期
例題・問題
15 職業倫理、建築積算等
15.1 職業倫理
15.2 工事管理
15.3 工事費
15.3.1 建築士の設計と工事監理業務
15.3.2 工事費積算の方法
15.3.3 数量の算出
例題・問題
第2部 環境
16 屋内外の気候
16.1 地球温暖化、ヒートアイランド現象
16.2 風と気圧
16.3 気温と湿度
例題・問題
17 温熱要素
17.1 人体の熱平衡と代謝量
17.2 温熱要素、温熱指標
17.3 温熱環境の関連知識
例題・問題
18 湿り空気と湿り空気線図
18.1 湿り空気の性質
18.2 湿り空気線図
18.3 湿り空気と結露
例題・問題
19 空気汚染、室内環境物質
19.1 空気汚染の原因
19.2 空気汚染物質
19.3 シックハウス症候群
例題・問題
20 自然換気、機械換気
20.1 換気の種類
20.2 自然換気
20.3 機械換気
例題・問題 175、177
21 換気量、空気浄化、換気効率、通風
21.1 換気量
21.2 空気浄化
21.3 換気効率の指標
21.4 ディスプレイスメント・ベンチレーション(置換換気)
21.5 通気
例題・問題
22 伝熱、結露 1
22.1 伝熱過程と熱の性質
22.2 熱貫流量(熱通過量)
22.3 熱伝導と熱伝導率
例題・問題
23 伝熱、結露 2
23.1 熱対流
23.2 熱放射
23.3 熱容量
23.4 結露とその防止方法
例題・問題
24 日照、日射
24.1 太陽エネルギーと日照・日射
24.2 可照時間、日照時間、日照率
24.3 日射
24.4 日照・日射調整
例題・問題
25 日影曲線
25.1 日影の形状と太陽位置図
25.2 日影曲線
25.3 隣棟間隔
例題・問題 206、207、208
26 採光
26.1 光と視覚
26.2 光の単位と法則
26.2.1 光の単位
26.2.2 光に関する法則
26.3 採光
26.4 明視
26.5 立体物の見え方
26.6 色温度、演色性
26.7 光害
例題・問題
27 照明
27.1 人工照明
27.1.1 人工光源の性格
27.1.2 照明の方法
27.2 照明設計
27.3 照度基準
27.4 照明設備による省エネルギー
27.4.1 光束法を用いた省エネルギーの概念
27.4.2 センサを応用した省エネルギーの技術
例題・問題 226、231
28 色彩 222
28.1 混色、表色、表色系
28.2 マンセル表色系
28.3 オストワルト表色系、XYZ表色系
28.4 色彩の心理的効果
28.5 色彩調節(カラーコンディショニング)
例題・問題
29 音響・振動 1
29.1 音の物理的性質、音の属性
29.1.1 音の物理的性質
29.1.2 音の属性
29.2 音の単位と評価
29.3 騒音
29.3.1 騒音の許容値
29.3.2 騒音の評価
例題・問題
30 音響・振動 2
30.1 防音、遮音
30.2 透過損失、遮音等級
30.3 床衝撃音の防止
30.4 音圧と残響
30.4.1 音圧分布
30.4.2 残響時間
30.5 吸音
30.5.1 吸音材料
30.5.2 吸音による騒音防止
30.6 振動
例題・問題
第3部 建築設備
31 冷・暖房負荷 2631
31.1 空気調和負荷とは
31.2 空気調和負荷の種類と計算法
31.3 冷房負荷
31.4 暖房負荷
例題・問題
32 暖房設備
32.1 暖房方式
32.2 暖房負荷の軽減と省エネルギー
32.3 放熱器
32.4 ボイラー
例題・問題
33 空気調和設備 1(構成と方式)
33.1 空気調和設備の構成
33.2 空気調和設備の方式
33.3 省エネルギーを重視した方式
例題・問題
34 空気調和設備 2(装置と機器)
34.1 空気調和装置
34.2 空気分配装置
34.2.1 ダクト
34.2.2 吸出し口・吸込み口
34.3 熱分配装置
34.5 冷温熱源装置
例題・問題
35 給水設備
35.1 水質基準
35.2 給水源
35.3 給水方式
35.4 使用水量と必要圧力
35.5 給水装置、配管
35.6 タンクの設置で留意すべき点
35.7 給湯設備
例題・問題
36 排水・衛生設備
36.1 排水・通気系統図および各部名称
36.2 排水系統
36.3 通気系統
36.4 トラップ、阻集器
36.5 トラップの封水が破られる原因
36.6 衛生器具設備
36.6.1 衛生器具の種類
36.6.2 衛生器具の種類別の所要数
36.2.3 排水タンクと排水管
36.7 ガス設備
36.8 し尿設備
36.8.1 排水処理、し尿浄化槽設備の概要
36.8.2 し尿浄化槽設備の種類と構造
例題・問題
37 電気設備
37.1 電気に関する基礎知識
37.2 電力、配線設備
37.2.1 電力、配線設備の概要
37.2.2 契約電力と電気供給方式
37.2.3 動力設備
37.2.4 配線設備
37.2.5 配線工事
37.3 受変電設備、予備電源設備
37.3.1 電気設備容量
37.3.2 受電設備方式の種類
37.3.3 変電設備
37.3.4 予備電源設備
例題・問題
38 自動制御、電話設備、搬送設備
38.1 自動制御
38.2 電話設備
38.3 情報システム
38.4 中央監視制御システム、BEMS
38.5 搬送設備
38.1.1 エレベーター
38.1.2 エスカレーター
38.1.3 小型専用昇降機
38.1.4 非常用エレベーター
38.1.5 エアシューター、真空輸送設備
38.1.6 機械駐車場設備
例題・問題
39 消火設備、警報設備
39.1 消火設備
39.1.1 火災の種類と消化器、火災の発生傾向
39.1.2 消化設備の種類と防火対策
39.2 警報設備
39.2.1 自動火災報知設備
39.2.2 おもな警報設備
例題・問題
40 避難設備、防災避難計画、避雷設備、地震対策
40.1 避難設備
40.1.1 排煙設備
40.1.2 非常用照明
40.1.3 技術基準
40.2 防災避難計画
40.2.1 避難経路計画
40.2.2 防災設備と電気設備
40.2.3 避難計画とその関連事項
40.3 避雷設備
40.4 地震対策
40.5 防犯設備
40.5.1 建築物の防犯対策
40.5.2 防犯環境設計(CPTED:Crime Prevention through Environment Design)
40.5.3 出入管理システムにおける生体認証技術
例題・問題
41 省エネルギー、省資源に配慮した設備計画
41.1 省エネルギー
41.1.1 省エネルギー手法の概念
41.1.2 建築計画的手法
41.2 空気調和設備の計画
41.3 省エネルギー基準
41.4 熱源設備の選択
41.5 省資源
41.5.1 地球環境とフロン規制
41.5.2 廃棄物と廃棄物処理
例題・問題
42 長寿命化の技術と建築・設備のマネジメント評価システム
42.1 長寿命化の技術
42.2 建築物の評価システム――CASBEEを中心として
42.2.1 CASBEEとは
42.2.2 CASBEEによる評価のしくみ
42.2.3 日本国外の環境性能評価システムの例
42.3 PFI、PPP
例題・問題
第4部 科目リンク
43 法規、構造、施工とのリンク項目(1)
43.1 採光
43.1.1 地階における住宅等の居室の設備について
43.1.2 採光
43.2 換気
43.3 石綿その他の物質の飛散または発散に対する衛生上の措置
43.4 天井高、床高、遮音構造
43.5 階段
例題・問題
44 法規、構造、施工とのリンク項目(2)
44.1 避難
44.2 消防法
例題・問題
45 法規、構造、施工とのリンク項目(3)
45.1 建築設備等
45.2 構造とのリンク
45.3 施工とのリンク
47.3.1 材料
45.3.2 設備工事
例題・問題
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