大学は何を学ぶところか

表紙
桜井邦朋著

ISBN4-8052-0646-2

四六判/184頁

\1,500+税



概要

18歳人口の減少によって「大学全入時代」が目前に迫っている現在,大学の在り方とそこでの学び方が改めて問われている.研究者および教員として40年以上にわたり大学と関わりを持ってきた著者が,大学で学ぶ4年間を大学生はどう過ごすべきなのか,人や書物との出会いなど,自らの体験を振り返りながら具体的に考察する.

目次

プロローグ

第1章 はじめに――何が問題か

第2章 大学は誰のものか――学生あっての大学
 大学を作るもの――人と物
 学生のいない大学はない
 人間形成の場として

第3章 学生は何を学べばよいか――出会いの妙
 人と人との出会いが基本
 人、書物、講義
 一生の宝となるものを持て

第4章 人の資質とは――文系、理系と区別する迷信
 文系と理系とを分ける愚行
 四つの基本――読む・書く・話す・聴く
 論理的な思考――これこそ一生の大事

第5章 自由と威厳――人を作るのは誰か
 自由と責任は密接不離
 風格は一つの資格
 他人に見えること、見えないこと

第6章 人生はたった一回の試行
 自分の命の不思議にふれよ
 時間の中の命
 なぜ自分がいるのかを考えよ

第7章 悪と道徳的規範
 失われた道徳規範
 違法性の認識
 文明と悪

第8章 創造力と想像力
 創造力を生かすために
 想像力(imagination)は人生の宝庫
 創造力と想像力が出会ったとき

第9章 今、何をなすべきか
 たった一回の人生を大切に
 運・不運は自己開発に関わる
 自己発見に努めよ

 あとがき