流星と流星群
流星とは何がどうして光るのか
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長沢 工著
ISBN4-8052-0543-1
四六判/232頁
\2,000+税
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概要
1972年10月9日未明,大出現があると予想されていた流星雨はその片鱗すら見せることはなかった.流星雨出現を予測する困難さを知った著者は,とりあえずの研究テーマだった流星天文学に深く関わることになる.本書は著者自身の研究遍歴を織り交ぜながら流星に対する科学的なアプローチを紹介する.
目次
1 プロローグ
2 流星とはどんなものか
2.1 流れ星を見よう
2.2 流星の見え方
流星の明るさ
流星の見かけの速さと経路長
流星の色
流星の光り方
2.3 流星とは何がどうして光るのか
2.4 流星の数
2.5 流星群と流星雨
3 流星群の発見
3.1 隕石の宇宙起源説
3.2 流星高度の決定
3.3 1833年の流星雨
3.4 1833年流星雨の影響
3.5 その他の流星雨の発見
3.6 「しし座流星群」の軌道の決定
3.7 流星と彗星の関係
3.8 「しし座流星群」の回帰と彗星との関係
4 流星群の軌道
4.1 流星群の放射点リスト
4.2 流星の速さ
4.3 アリゾナ遠征計画
4.4 ポーターの解析
4.5 写真観測による軌道決定
4.6 スーパー・シュミット・カメラ
4.7 日本における写真観測
4.8 これからの流星軌道決定
5 流星群のフラックスと質量分布
5.1 一時間流星数(HR)とその補正
5.2 流星数の自動カウントと粒子間隔
5.3 フラックス
5.4 流星の光度分布
5.5 流星物質の質量分布
6 さまざまな流星群
6.1 流星群観測に際して知っていたいこと
6.2 定常流星群
ペルセウス座流星群
ふたご座流星群
しぶんぎ群
6.3 周期流星群
ジャコビニ流星群
いっかくじゅう座流星群
6.4 衰退流星群
アンドロメダ座流星群
ポン‐ウイネッケ流星群
6.5 昼間流星群
おひつじ座流星群、その他
6.6 突発流星群
ほうおう座流星群
真昼の流星雨
6.7 地球軌道に交わらない流星群
7 流星群の進化
7.1 流星群の特性
7.2 流星群の誕生
7.3 流星物質の放出(初期の進化)
7.4 定常流星群の成立(進化の第二段階)
7.5 惑星の摂動力による流星物質の拡散
7.6 衝突による流星物質の拡散
7.7 光圧による拡散
7.8 進化の最終段階
8 「しし座流星群」その他
8.1 期待外れの「しし座流星群」
8.2 思いがけない出現
8.3 次回の「しし座流星群」
あとがき
索引
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