食品衛生学実験

表紙
谷村 和八郎監修

ISBN978-4-8052-0531-0

B5判

116頁/\1,600+税



概要

食品に関連のある大学,短大,専門学校で行われている基礎的実験法を主として,理化学的な食品衛生,衛生細菌(公衆衛生的な項目を除く)を加えた入門的実験書.また,実験方法の理解を深めるため学会誌などに記されている一般実験手順方式にし,同時に精度の高い機器分析による方法も加味した.

目次

1 実験の基本操作
 1.1 容量器具名とその精度
 1.2 器具の使用法と実験例
 1.3 試薬の濃度

2 食品添加物
 2.1 合成着色料(酸性色素)
  2.1.1 毛糸染色法
  2.1.2 薄層クロマトグラフィー(TLC)法
 2.2 保存料
  2.2.1 TLC による固定
  2.2.2 定量
 2.3 発色剤(亜硝酸塩)の定量
 2.4 漂白剤(亜硫酸・次亜硫酸)
 2.5 その他の食品添加物
  2.5.1 酸化防止剤(BHA, BHT)

3 乳および乳製品
 3.1 牛乳・加工乳の試験
  3.1.1 外観
  3.1.2 風味
  3.1.3 酸度
  3.1.4 比重
  3.1.5 新鮮度
  3.1.6 脂肪(ゲルベル法)
  3.1.7 乳糖(レイン・エイノン法)
  3.1.8 レサズリン法
  3.1.9 細菌(生菌)数
 3.2 バター
  3.2.1 外観
  3.2.2 風味
  3.2.3 水分(常圧乾燥法)
  3.2.4 脂肪(間接法)
  3.2.5 無脂乳固形分(カード)
  3.2.6 塩化物(食塩)
 3.3 その他の乳製品

4 衛生細菌
 4.1 器具・培地などの滅菌・消毒
 4.2 生菌数(一般生菌数)の測定
 4.3 大腸菌群の検出
  4.3.1 BGLB 培地(または乳糖ブイヨン培地)接種法
  4.3.2 デオキシコレート寒天培地による法
 4.4 黄色ブドウ球菌の検出

5 食用油脂
 5.1 酸価
 5.2 過酸化物価
 5.3 カルボニル価

6 飲料水
 6.1 濁度
 6.2 色度
 6.3 アンモニア性窒素
  6.3.1 ネスラー法
 6.4 亜硝酸性窒素および硝酸性窒素
  6.4.1 亜硝酸性窒素(GR 法)
  6.4.2 硝酸性窒素(ブルシン・スルファニル酸法)
 6.5 塩素イオン
  6.5.1 モール法
 6.6 硬度
  6.6.1 総硬度(EDTA 法)
  6.6.2 カルシウム硬度(EDTA 法)
  6.6.3 マグネシウム硬度
 6.7 残留塩素
  6.7.1 DPD 法
 6.8 過マンガン酸カリウム消費量

7 食肉および食肉加工品
 7.1 食肉
  7.1.1 試料の採取および調製
  7.1.2 一般成分の分析
  7.1.3 外観検査
  7.1.4 新鮮度の理化学的試験
  7.1.5 肉類判別(動物種)の理化学的試験
 7.2 食肉加工品
  7.2.1 試料の採取および調製
  7.2.2 品質判定
  7.2.3 試験項目
  7.2.4 製品についての標示

8 急性毒性試験
 8.1 化学物質の安全性
 8.2 急性毒性試験
  8.2.1 用量作用直線を引きその適合性を調べる
  8.2.2 LD50値の信頼限界を求める

 索引