森林

日本文化としての
表紙
菅原 聰編

ISBN4-8052-0507-5

A5判/308頁

\3,000+税



概要

「森林は単なる自然ではなく,それぞれの風土の中で長い時間をかけて,人間と自然との共同によって創り上げてきた『文化的創造物』である」こうした視点で選び出した13か所の森林を,その生態や歴史,役割,土地の人々との関わりなど様々な角度から見つめ,新しい森林文化論の構築を試みる.

目次

 はじめに

第1部 心の通い合う森林

 第1章 神の坐す森林――伊勢神宮宮域の森林
 第2章 修験道を育んだ自然――出羽三山の森林
 第3章 千年来の物見の森――奈良吉野山のサクラ
 第4章 白砂青松――美保の松原

第2部 木をつくる森林

 第5章 長年月かけて創られた美林――木曽谷の木曽檜天然林
 第6章 植えるこだわり使うこだわり
 第7章 自然と人間技術の調和――京都北山杉

第3部 生活の森林

 第8章 散居村の風景――砺波平野の屋敷林
 第9章 暮らしを守る緑の屏風――出雲の築地松
 第10章 飛砂とたたかう文化遺産――庄内の海岸林

第4部 現代の森林

 第11章 ガーデンからフォレストへ――都市の里山雑木林
 第12章 リゾート地の緑――軽井沢のカラマツ林と雑木林
 第13章 大都市と森との絆――奥多摩の森林

 おわりに
 索引
 編者・執筆者紹介