古代のエンジニアリング

ギリシャ・ローマ時代の技術と文化
表紙
J.G.ランデルズ著
久納 孝彦監訳
宮城 孝仁訳

ISBN4-8052-0500-8

四六判

336頁/\3,000+税(品切)



概要

これまでの標準的な歴史書では,考古学的証拠は記述的に扱われており,機械装置の作動状況を思い浮かべる試みはほとんどなされていない.本書では,実験考古学を含む工学的検証をもとに歴史的遺物や古典作品に工学的な光を当てて,そこに新たな側面を見出す方法を紹介している.

目次

 序

第1章 動力とエネルギー源
 人力
 動物の力
 水力
 風力
 蒸気の力
第2章 水の供給と処理
 第2章付録 流量計測用ノズルの寸法とフロンティヌスによる流量計算
第3章 揚水器(ポンプ)
第4章 クレーンとウインチ
第5章 カタパルト
第6章 船と海上輸送
 第6章付録 手漕ぎ船の最高速度見積もり法
第7章 陸上輸送
第8章 理論的知識の進歩
第9章 技術に関するギリシャ・ローマの主要な著述家
 アレクサンドリアのヘロン
 ヴィトルヴィウス
 フロンティヌス
 プリニウス

 監訳者あとがき
 参考文献
 索引