<鉄鋼技術の流れ 3>
製銑・製鋼用耐火物
高温への挑戦の記録
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杉田 清著 日本鉄鋼協会監修
ISBN4-8052-0493-1
A5判/436頁
\6,500+税
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概要
戦後の半世紀を中心に,耐火物技術の歴史を,耐火原料から操業まで,高炉から連続鋳造まで,多面的に追跡してその変遷の背景を分析し,今後の展望を試みた「耐火物技術史」.各種の指導原理や重要データの説明など,教科書的体系化を配慮しつつ,「文献目録」としても活用できるようにした.
目次
1.耐火物のあらまし
1.1 鉄鋼業と耐火物
1.2 耐火物の定義、分類、呼称
1.3 耐火物の具備条件と原料資源
1.4 耐火物の製造プロセス
1.5 耐火物の諸特性と試験法
1.6 炉設計と耐火物の施工・補修
1.7 耐火物に関連する単行本
2.技術史としての視点と概観
2.1 技術史としての意義と視点
2.2 時代区分とその概観
2.3 マクロ観としての関連年表
3.古代・中世・ルネサンス期
3.1 耐火物の誕生
3.2 古代土器と製鉄用耐火物
3.3 中世の製鉄炉と耐火物
3.4 高炉の出現とその意義
4.近代前期 −産業革命前後−
4.1 この時代の特色
4.2 高炉用耐火物 −粘土レンガと冷却−
4.3 コークス炉・熱風炉の耐火物
4.4 製鋼法の革命と耐火物
4.5 珪石レンガの発明 −最初の本格的耐火レンガ−
4.6 トーマス転炉 −塩基性耐火物の発明−
4.7 マグネシアレンガとクロムレンガ
4.8 耐火物製造技術の進展
4.9 炉構造設計と築炉の技術
4.10 耐火物試験法の始まり
4.11 日本での胎動 −佐賀反射炉から釜石高炉へ−
5.近代後期 −第二次大戦終結まで−
5.1 この時代の特色
5.2 八幡製鉄所の創業と耐火物
5.3 原料資源への取り組み
5.4 鉄鋼技術の変遷
5.5 新しい耐火物とその製造プロセス
5.6 耐火物工学の誕生 −平衡状態図の登場−
5.7 試験評価方法の進歩と標準化
5.8 窯炉工学の形成 −専門分化による独立−
5.9 耐火物関連の学協会と技術書
5.10 第二次世界大戦と耐火物技術
6.現代(I) −その基本的潮流−
6.1 この時代の特色
6.2 終戦直後の状況
6.3 耐火物消費傾向,不定形化とその背景
6.4 耐火物の材質と機能の変遷
6.5 耐火物原料の変化
6.6 耐火物製造技術の進歩
6.7 築炉作業の機械化と窯炉の補修技術,診断技術
6.8 耐火物技術の構造変化と試験・研究の方法
6.9 規格標準と学協会および業界の概況
7.現代(II) −用途別の主要な技術変遷−
7.1 高炉と鋳床
7.1.1 主要な技術変遷
7.1.2 高炉炉壁耐火物と冷却技術
7.1.3 炉底耐火物とその内張構造
7.1.4 出銑口充填剤(マッド)
7.1.5 出銑樋材
7.2 コークス炉と熱風炉
7.2.1 両炉の共通性と珪石レンガ
7.2.2 コークス炉と耐火物
7.2.3 コークス炉の築造と補修
7.2.4 熱風炉と耐火物
7.3 溶銑の貯蔵,搬送と事前処理
7.3.1 溶銑用耐火物
7.3.2 混銑炉
7.3.3 混銑車
7.3.4 溶銑予備処理用耐火物
7.4 平炉・アーク炉・誘導炉
7.4.1 平炉と耐火物
7.4.2 クロマグ質耐火物の進歩 −ダイレクトボンドレンガの出現−
7.4.3 平炉炉床材と補修技術
7.4.4 アーク炉用耐火物(前期) −1975年頃まで−
7.4.5 アーク炉用耐火物(後期) −新技術の時代−
7.4.6 誘導炉
7.5 転炉・類似酸素製鋼炉・連続製鋼炉など
7.5.1 LD転炉の導入と耐火物
7.5.2 MgO-CaO系耐火物の開発と進歩
7.5.3 転炉操業条件の影響と炉命延長技術
7.5.4 マグカーボンレンガと複合吹錬
7.5.5 その他の類似酸素製鋼炉,連続製鋼炉など
7.6 二次精錬・造塊・連続鋳造
7.6.1 溶鋼取鍋
7.6.2 二次精錬用耐火物
7.6.3 取鍋溶鋼流量制御用耐火物
7.6.4 下注造塊用耐火物
7.6.5 連続鋳造(I) −鋳造用ノズル−
7.6.6 連続鋳造(II) −タンディッシュ耐火物−
7.6.7 連続鋳造(III) −特殊CC用耐火物−
8.現代(III) −特定技術課題−
8.1 エネルギー・環境
8.2 ファインセラミックス
8.3 バインダー
8.4 溶射・溶接・溶解
8.5 スラグコントロール・石灰耐火物
8.6 溶鋼/耐火物の相互反応と非金属介在物
8.7 試験法−高温強度・耐熱衝撃性・耐スラグ性
9.総括と今後の展望
9.1 主要動向とその背景
9.2 歴史から学ぶべきこと
9.3 期待される耐火物技術
9.4 技術進展のための課題
資料
資料1 最近の耐火物技術に関する諸問題 高良義郎
資料2 製 鉄 製鋼用耐火物の最近の進歩 林 武志
資料3 耐火物の現状と問題点 成瀬庸一
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