暮らしの中の洗浄

表紙
辻 薦著

ISBN4-8052-0463-X

四六判

160頁/\1,500+税



概要

日常生活の中で洗浄を適切に効率よく使いこなすためにも,洗浄に関する常識的な知識が必要である.また,暮らしの中の洗浄が環境問題と密接な関係を持っていることも認識する必要がある.本書では,洗浄の問題に長く関わってきた著者が,わかりやすい言葉でエッセイ風に解説した.

目次

第1章 洗浄の歴史
 水と洗浄
 水の神聖化
 清水と純水
 水の硬度
 清水中の溶解鉄分
 アルカリ剤の利用
 泥土の利用
 植物樹液の利用
 食品や食品残滓の利用
 動物性物質の利用
 石けんの歴史
 石けんの渡来
 手洗いの洗濯
 和服の洗濯と手入れ

第2章 現代の洗浄
 石けんの製造
 手作りの廃油石けん
 ヤシ油石けん
 石けんの思い出
 ネパールの石けん工業
 石けんの性質
 合成洗浄剤の歴史
 日本の合成洗剤工業
 汚れと洗浄力
 界面活性剤
 水の表面張力
 洗浄と衛生
 バイ菌の恐ろしさ
 湿式洗浄の構成
 電気洗濯機と衣料用洗剤
 家庭の洗濯と業者の洗濯
 台所用洗剤と野菜果物の洗浄
 合成洗剤の毒性問題
 皮膚の洗浄
 毛髪の洗浄
 食器の洗浄
 換気扇などの油性汚れの洗浄
 トイレ、浴室の洗浄
 窓ガラスなどの洗浄
 配管の洗浄
 家具の洗浄
 自動車の洗浄
 工業洗浄の領域

第3章 洗浄と環境
 水資源
 暮らしと洗浄用水
 洗浄と環境破壊
 生態系の破壊
 アルキルベンゼン硫酸化塩による水質汚濁
 アルキルベンゼン硫酸化塩の生分解性
 リン酸塩助剤による水域の富栄養化
 多摩川の汚濁
 中国の川と湖
 水生植物による水質浄化
 合成洗剤の追放運動と石けん
 塩素化炭化水素系溶剤による環境破壊
 フロン類による環境破壊