アインシュタインの時代

物理学が世界史になる
表紙
アーミン・ヘルマン著
杉元 賢治訳
一口 捷二訳

ISBN4-8052-0454-0

A5判/256頁

\3,000+税



概要

19世紀末から20世紀前半にかけて,物理学革命に関わった多くの物理学者の中でも,中心的存在はアインシュタインであった.彼からもたらされる学問上のアイデアが物理学者に影響を及ぼしただけでなく,彼の日常的な一挙手一投足が世界の注目を浴びた.物理学が歴史の一部となった時代であった.

目次

 日本語版への序文
 序 百年前――1879年ごろの物理学

第1章 1909年のザルツブルク――物理学の革命
第2章 特殊相対性理論――空間と時間の変換
第3章 アインシュタインの量子論の概念――自然は飛躍する
第4章 ラウエのダイヤグラム――エックス線干渉の発見
第5章 科学の首都ベルリン――物理学の黄金時代
第6章 オットー・ハーンとリーゼ・マイトナー――ドイツ放射能研究の創立
第7章 カイザー・ヴィルヘルム協会――「ビッグ・サイエンス」の夜明け
第8章 一般相対性理論――大宇宙の調和
第9章 1920年代――量子論の完成
第10章 夜、私はドイツのことを考える――学問上の「権力掌握」
第11章 第三帝国下の物理学と政治――ユダヤ系の人々の彷徨
第12章 原子時代の扉――物理学が世界史になる
第13章 再建――マックス・プランク協会の設立
第14章 アインシュタインとドイツ人――過去の克服
第15章 核エネルギーの政治的問題――人類の希望と脅威

 訳者あとがき
 人名索引