新版
マスメディアへの視点
考えるヒントとして
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川嶋 保良著 天野 勝文著 前田 利郎他著
ISBN4-8052-0449-4
A5判/228頁
\2,000+税
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概要
新聞記者の経験豊かな大学教授4人が“新聞やテレビをどのように読み,見ればよいか”を論じた.その中で今日の記者クラブ制度は,発表ジャーナリズムの域を抜け出せず,当局が持ち込む“情報づけ”になっていると指摘.今後は自らの調査報道の展開が必要だと説く反面,人権侵害の恐れも戒めた.
目次
まえがき
第1章 近代・現代社会を考える
第1節 明治の社会を考える
(1) 明治政府の言論弾圧
(2) 維新の元勲でも許さない新聞の覇気
(3) 愛国心を駆り立てる戦争報道
第2節 大正の社会を考える
(1) 大正デモクラシーの報道
(2) 非憲政政治を徹底的に責める
(3) 高い見識が言論の自由を育てる
第3節 昭和の社会を考える
(1) 『薮の中』の社会
(2) 報道に隠された虚と実を読む
(3) 時代を超えて真実の追究を
第2章 ジャーナリズムを考える
第1節 高まるマス・メディア批判
(1) 「ロス疑惑」報道が発端
(2) 1985年に何が起きたのか
(3) パック・ジャーナリズム症候群
第2節 報道と人権のはざま
(1) 「報道被害者」の訴え
(2) 問われる犯罪報道
(3) マス・メディア側の対応
第3節 「ジャーナリズム」を問い直す
(1) 「発表ジャーナリズム」の構造
(2) 調査報道の展開
(3) 「ジャーナリズム」にこだわる
第3章 情報化社会を考える
第1節 若ものとテレビ
(1) 情報化の中核・テレビ
(2) 報道番組の問題点
(3) 現実とのギャップ
第2節 暮らしと広告
(1) 「誇大」への警戒心
(2) 若ものは「CM は情報」
(3) インフォーマーシャル
第3節 新しい情報システムの利用
(1) ニュー・メディアの発達
(2) バーコードをつけた学生
(3) プライバシーが問題
第4章 国際化時代を考える
第1節 国際報道から何を読み取るか
(1) 新時代を迎えた国際報道
(2) 外から内へ――不完全な国際情報
(3) 内から外へ――不十分な発信機能
第2節 国際報道のあり方と現実
(1) 歴史の証人としての国際報道
(2) 貧しい国際報道体制
(3) 偏った国際情報の流れ
第3節 マス・メディア国際化への道
(1) 新分野・国際化報道の開発
(2) 総合評論としての国際論説
(3) 記者の目と読者の目
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