パソコンで見る天体の動き

表紙
長沢 工著
檜山 澄子著

ISBN4-8052-0414-1

A5判

208頁/\2,600+税



概要

それがたとえ模式的であれ,天体の運動を自分の目で見ることは,天体力学を理解する上で有用である.本書では天体の運動方程式すなわち微分方程式を数値的に解きながら,パソコンの画面上に天体の動きを実際にシミュレーションさせ,誤差などの具体的な問題点を検討する.

目次

 はじめに

1 数値解法の基礎
 1.1 数値解法の考え方
 1.2 オイラー法
 1.3 テイラー展開を利用した計算
 1.4 ルンゲ・クッタ法
 1.5 連立方程式への適用
 1.6 ルンゲ・クッタ法のプログラム
 1.7 軌道図を描くプログラム
  参考プログラム

2 二体問題と計算誤差
 2.1 二体問題の運動方程式
 2.2 計算誤差の一般的性質
 2.3 微分方程式数値解の誤差の見積もり
 2.4 二体問題の誤差見積もり
 2.5 精度保証付き数値計算
  参考プログラム

3 彗星の軌道と摂動
 3.1 摂動があるときの運動方程式
 3.2 木星の位置
 3.3 J2000.0 座標系への変換
 3.4 木星摂動を考慮した彗星の位置推算
  参考プログラム

4 さまざまな解法
 4.1 ルンゲ・クッタ型解法
 4.2 特殊な方程式に対するナイストレム法
 4.3 特殊な方程式に対するカウエル法
 4.4 カウエル法の誤差の見積もり
 4.5 補外法
  参考プログラム

5 いくつかの応用例
 5.1 月によるフライバイ
 5.2 トロヤ群小惑星の秤動
 5.3 運動方程式の正則化
 5.4 ピタゴラス三体問題
  参考プログラム

 参考文献
 索引