衛生化学・裁判化学実習
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澤村 良二著 濱田 昭他著
ISBN4-8052-0379-X
A5判
176頁/\2,000+税
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概要
正しい記述や使いやすさとともに,確実に身につくことを目指すのが実習書の使命であろう.類書の多いこの部門にあえて本書を刊行した理由はそこにある.本書は衛生化学と裁判化学の二部門に分かれ,各大学での実際の問題,実施の可否,その他を慎重に検討して,教科書用に執筆された.
目次
衛生化学
1 食品分析
1.1 食品の一般成分試験
1.1.1 水分
1.1.2 灰分
1.1.3 粗脂肪
1.1.4 総窒素、粗たん白質
1.1.5 エネルギーの計算
1.1.6 水分活性
1.2 糖質の定量
1.2.1 還元糖
ソモギ法
1.2.2 ショ糖
1.3 油脂の化学的試験
1.3.1 酸価
1.3.2 けん化価
1.3.3 ヨウ素価 Hanus 法
1.3.4 過酸化物価(低温用)
1.3.5 カルボニル価
1.3.6 チオバルビツール酸価
1.4 油脂の変質
1.5 ビタミンの定量
1.5.1 ビタミン B1(チオクローム蛍光法)
フェリシアン化カリウム法
1.5.2 ビタミン C
2,4-ジニトロフェニルヒドラジン法
2 食品添加物の試験
2.1 保存料
2.1.1 薄層クロマトグラフィーによる定性
2.1.2 紫外部吸収スペクトルによる定性及び定量
2.1.3 各個試験
2.2 着色料
2.2.1 酸性タール色素の分離
2.2.2 クロマトグラフィー
(A) シリカゲル薄層クロマトグラフィー
(B) ポリアミド薄層クロマトグラフィー
(C) セルロース薄層クロマトグラフィー
2.3 漂白剤
2.3.1 定性試験
2.3.2 通気蒸留法による定量試験
2.3.3 ヨウ素法による定量
2.4 甘味料
2.4.1 ろ紙クロマトグラフィーによるサッカリンの定性
2.4.2 ベルンスタイン反応によるサッカリンの定性
2.5 発色剤
ジアゾ化法による亜硝酸の定量
2.6 殺菌料
2.6.1 硫酸チタン、硫酸バナジウムによる定性
2.6.2 ヨウ素による定量
2.7 酸化防止剤
薄層クロマトグラフィーによる定性
3 食品汚染物質
3.1 無機化合物
3.1.1 カドミウム(原子吸光光度法)
3.1.2 水銀(還元気化原子吸光光度法)
3.1.3 ヒ素
ジエチルジチオカルバミン酸銀による定量
3.1.4 クロム
ジフェニルカルバジッドによる定量
3.2 有機化合物
3.2.1 ポリクロロビフェニル(PCB)
ガスクロマトグラフィーによる定性及び定量
3.2.2 ベンゾ〔a〕ピレン
高速液体クロマトグラフィーによる定量
4 飲料水の試験
4.1 温度、外観、臭気、味、pH
4.2 アンモニア性窒素
インドフェノール法による定量
4.3 亜硝酸性窒素
ジアゾ化法による定量
4.4 硝酸性窒素
サリチル酸ナトリウム法による定量
4.5 塩素イオン
モール法による定量
4.6 過マンガン酸カリウム消費量
4.7 硬度
4.7.1 総硬度
4.7.2 永久硬度と一時硬度
4.7.3 カルシウム硬度及びマグネシウム硬度
4.8 鉄
4.9 残留塩素
DPD 比色法による残留塩素の測定
4.10 塩素消費量、塩素要求量の測定
4.11 シアン(ビリジン、ピラゾロン法)
4.12 水中のトリハロメタンの測定
5 水質汚濁の試験
5.1 溶存酸素(DO)
ウインクラー法
5.2 生物化学的酸素要求量(BOD)
5.3 化学的酸素要求量(COD)
5.3.1 重クロム酸法
5.3.2 酸性高温過マンガン酸法
5.3.3 アルカリ性過マンガン酸法
5.3.4 酸性低温過マンガン酸法
6 空気環境の試験
6.1 室内温度条件
6.1.1 気温及び気湿
6.1.2 カタ冷却力及び気動
6.1.3 感覚温度
6.1.4 熱輻射
6.2 室内照度
6.3 汚染条件
6.3.1 粒子状物質
(A) 浮遊粒子状物質(散乱光法)
〔デジタル粉じん計〕
(B) 浮遊粒子状物質(ろ紙法)
〔ハイボリュームエアサンプラー〕
6.3.2 二酸化炭素(水酸化バリウム法)
6.3.3 二酸化イオウ(トリエタノールアミン・パラロザニリン法)
6.3.4 窒素酸化物(ザルツマン法)
6.3.5 オゾン及びオキシダント(中性ヨウ化カリウム法)
6.3.6 測長法検知管による各種ガス成分の測定
6.4 換気
6.4.1 必要換気量の求め方
6.4.2 換気回数の求め方
6.5 騒音
裁判化学
1 予試験
1.1 黄リン(シェーレル法)
1.2 青酸(シェーンバイン・パーゲンステッヘル法)
1.3 重金属(ヒ素、水銀、アンチモン)〔ラインシュ法〕
2 揮発性毒物
2.1 揮発性毒物の分類と確認
2.1.1 分離
2.1.2 定性試験
(A) 青酸塩
(B) メタノール
(C) エタノール(ヨードホルム反応)
(D) クロロホルム(イソニトリル反応)
(E) アニリン
2.2 血液中及び呼気中のエタノール
2.2.1 血液中のエタノールの定量(ウィドマーク法)
2.2.2 呼気中のエタノールの定量
飲酒検知器
2.2.3 一酸化炭素ヘモグロビンの確認と定量
分光学的方法
3 不揮発性有機毒物
3.1 毒物の分離と確認
3.1.1 抽出
3.1.2 精製法
3.1.3 定性反応
3.1.4 融点測定
3.2 バルビツール酸系催眠薬
薄層クロマトグラフィー
3.3 アルカロイド
3.3.1 薄層クロマトグラフィー
3.3.2 定性試験
3.4 有機リン系農薬
血液中のコリンエステラーゼ活性試験(比色法)
4 血痕の鑑識
ルミノールによる発光試験
付録
〔付1〕 容量分析用標準溶液の作り方
〔付2〕 飲料水試験成績書
〔付3〕 塩素添加量と残留塩素量の関係
〔付4〕 騒音測定・累積度数及び度数曲線
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