<地人選書40> 地球環境をつくる太陽
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桜井 邦朋著
ISBN4-8052-0370-6
四六判/224頁
\2,000+税
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概要
長期・短期を問わず,太陽が地球環境に及ぼす影響について一般的に書かれた書物は少なかった.本書では,秒単位の現象から数万年・数億年規模の変動まで,タイムスケールの大きさにしたがって,各段階ごとに太陽地球系物理学の立場から,地球環境問題を考慮しつつ論じている.
目次
プロローグ 1989年3月、停電を起こしたのは太陽だった
1 荒れた太陽 太陽から津波がやってくる
太陽の本体
太陽面上の活動
フレア
太陽からの津波
太陽活動の周期性
2 地球への影響(I) フレアと地球嵐――太陽の短期変動
フレアのもたらすもの
地球磁気の乱れとオーロラ
太陽宇宙線
上層大気の乱れ
地球嵐の全体像
3 地球への影響(II) 黒点数の変化――太陽の中期変動
太陽活動と地磁気
太陽嵐の変動
銀河宇宙線との関連
気候変動をもたらすか
太陽大気内の地球
4 静かな太陽とその長期変動 黒点のない太陽面
静穏時の太陽
太陽定数とは
太陽の長期変動性
太陽活動と明るさ
地球への影響
5 小氷河期の太陽 地球の寒冷化――マウンダー極小期
気候の寒冷化した時代
小氷河期
太陽から黒点が消えた
歴史をさかのぼる
氷河時代の成因は
6 太陽に支配される地球環境 太陽エネルギーと地球の自動制御機構
地球環境の維持システム
太陽エネルギー
自動制御の機構
熱汚染
地球環境破壊のつけ
7 太陽の一生と地球 人類と地球環境破壊
太陽と地球の誕生史
太陽の進化と地球
生命の誕生と進化
人類の役割
太陽の未来と地球文明
エピローグ 太陽と人間
あとがき
桜井邦朋著書一覧
索引
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