<毒性試験講座 10> 免疫毒性
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福田 英臣編 林 裕造編 和田 攻他編
ISBN4-8052-0330-7
B5判
頁/\4,660+税
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概要
本講座は420名におよぶ第一線の研究者の学際的な協力により,トキシコロジーを最新の視座から体系化し,基礎から実際までを具体的に解説した.1〜3までを「総論」とし,毒性試験の企画,実施,成績の評価に必要な一般的問題と4〜18に入れにくい事項について解説.また,この部門は,毒性試験に直接関与しない人々にも好個の参考になるので,特に記述を平易にした.4〜14までは「基本理論と技術」とし,各試験法の理論的解説と,個々の具体的な手法を専門分野別に記述.15〜18までは「毒性評価の実際」とし,1〜14を基礎にして,与えられた被験物質について毒性試験を企画,実施し,その結果を評価する際の問題点を具体的に解説した.
目次
1 序論
2 免疫毒性について
2.1 薬物アレルギーによる免疫毒性
薬物アレルギー研究法
(A) 薬物の抗原性の分類
(B) 抗原性試験実施上での問題
2.2 免疫修飾作用による免疫毒性
免疫修飾作用検討
3 各論
3.1 抗生物質
3.1.1 抗細菌性抗生物質
(A) β−ラクタム抗生物質
(B) アミノグリコシド系抗生物質
(C) テトラサイクリン系抗生物質
(D) クロラムフェニコール系抗生物質
(E) マクロライド系およびリンコマイシン系抗生物質
(F) リファンピシン
(G) サルファメトキサゾール等のサルファ剤
およびサルファメトキサゾール−トリメトプリム合剤
(H) その他の抗菌性抗生物質
3.1.2 抗真菌性抗生物質
3.1.3 制がん性抗生物質
3.1.4 微生物由来の免疫抑制物質
3.2 生物学的製剤
3.2.1 ワクチン
(A) BCG ワクチン
(B) 破傷風トキソイド
(C) ジフテリアトキソイド
(D) 百日咳(全細胞)ワクチン
(E) インフルエンザワクチン
(F) B 型肝炎ワクチン
(G) 弱毒性風疹ワクチン
3.2.2 血液製剤
(A) ヒト全血製剤
(B) ヒト免疫グロブリン製剤
3.3 BRM によって触発される免疫毒性
3.3.1 BRM の基礎概念
(A) BRM 誕生に至る背景
(B) BRM の作用動態
(C) BRM の種類
3.3.2 BRM によって惹起される免疫毒性変化とその検出
(A) 抗腫瘍性サイトカイン
(B) インターフェロン
(C) 免疫調節剤
(D) 胸腺因子
3.3.3 BRM と免疫毒性
3.4 ホルモン剤
3.4.1 グルココルチコイド
3.4.2 その他のホルモン剤
(A) 黄体ホルモン
(B) 男性ホルモンと卵胞ホルモン
3.5 ピラゾロン系解熱鎮痛薬
3.5.1 抗原化機構
3.5.2 実験的手法
(A) 代謝経路の検討
(B) 代謝物の合成
(C) たん白結合性の検討
(D) パプテン・たん白結合体に対する抗体産生の有無の検討
3.6 抗炎症性
3.6.1 ステロイド剤
(A) ステロイド剤とプロスタグランディン
(B) ステロイド剤と免疫
3.6.2 非ステロイド性抗炎症剤
プロスタグランディン産生抑制
3.6.3 プロスタグランディンと免疫
(A) シクロオキシゲナーゼ系と免疫
(B) リポキシゲナーゼ系と免疫
3.6.4 免疫療法剤
(A) 免疫抑制剤
(B) 免疫調節剤
3.6.5 抗アレルギー剤
3.7 抗てんかん薬
3.7.1 歯肉増殖症とその発症機序
3.7.2 Phenytoin-BSA conjugate の作成
(A) p-aminophenytoin の合成
(B) BSA-phenytoin conjugate の作成
3.7.3 Phenytoin 抗体の作成
3.7.4 RIA と HPLC 法との相関
3.7.5 Phenytoin 慢性投与患者の血清を用いた in vitro 免疫試験
(A) 赤血球凝集反応
(B) 3H-phenytoin binding test
(C) Coombs test
(D) 抗核抗体の検出
3.7.6 Phenytoin 慢性投与によるその他の免疫異常
3.7.7 遅延型アレルギー反応
(A) Foot pat reaction
(B) Local passive transfer
(C) Migration inhibition test
(D) LE 細胞
3.8 トランキライザー
3.8.1 麻酔、鎮静、催眠作用のある薬剤と免疫
3.8.2 トランキライザーと免疫の関係
3.8.3 Major tranquillizer の過敏症抑制
3.8.4 Benzodiazepine の免疫系への作用
3.8.5 トランキライザーによる顆粒球減少症
3.8.6 トランキライザー起因性顆粒球減少症発生機序の考え方
3.8.7 トランキライザーによる顆粒球減少症の治療
3.8.8 トランキライザーの皮膚反応
3.9 金属
免疫毒性試験法
(A) in vivo 実験
(B) in vitro 実験
(C) 体重あたりの相対的臓器重量の測定
(D) 組織病理学的検査
(E) 血液学的検査
(F) リンパ球幼若化反応
(G) 混合リンパ球培養
(H) ロゼット形成能
(I) リンパ球内の酵素活性の測定
(J) 遅延型皮膚反応
(K) 同種異系移植片拒絶反応
(L) 標的細胞障害試験
(M) 抗体産生能
(N) in vivo 食作用
索引
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