<毒性試験講座 4> 毒性試験に用いられる実験動物
|
福田 英臣編 林 裕造編 和田 攻他編
ISBN4-8052-0323-4
B5判
頁/\17,476+税
|
概要
本講座は420名におよぶ第一線の研究者の学際的な協力により,トキシコロジーを最新の視座から体系化し,基礎から実際までを具体的に解説した.1〜3までを「総論」とし,毒性試験の企画,実施,成績の評価に必要な一般的問題と4〜18に入れにくい事項について解説.また,この部門は,毒性試験に直接関与しない人々にも好個の参考になるので,特に記述を平易にした.4〜14までは「基本理論と技術」とし,各試験法の理論的解説と,個々の具体的な手法を専門分野別に記述.15〜18までは「毒性評価の実際」とし,1〜14を基礎にして,与えられた被験物質について毒性試験を企画,実施し,その結果を評価する際の問題点を具体的に解説した.
目次
はじめに
I 実験動物の種類と特性
1 種類と特性
1.1 マウス
1.1.1 遺伝
1.1.2 繁殖
1.1.3 解剖、生理
1.1.4 寿命
1.2 ラット
1.2.1 実験動物としてのラットの成立
1.2.2 分類学的位置、系統及び遺伝学
1.2.3 解剖、生理
1.2.4 繁殖
1.2.5 行動その他
1.3 ハムスター類
1.3.1 歴史的背景
1.3.2 発生、生長、解剖、生理
1.3.3 繁殖
1.3.4 突然変異形質と連鎖群
1.3.5 系統
1.3.6 毒性学的特性とその利用
1.3.7 その他の主な特性と利用
1.4 モルモット
1.4.1 分類学上の位置
1.4.2 遺伝
1.4.3 解剖
1.4.4 生理
1.4.5 研究あるいは試験に使用する場合の利点・欠点
1.5 ウサギ
1.5.1 分類学的位置、品種および系統
1.5.2 解剖
1.5.3 生理
1.5.4 繁殖生理
1.6 イヌ、ネコ
1.6.1 イヌ
(A) 一般特性
(B) 解剖
(C) 生理
(D) 繁殖
(E) 行動
1.6.2 ネコ
(A) 一般特性
(B) 解剖
(C) 生理
(D) 繁殖
(E) 行動
1.7 サル類
1.7.1 種類と特徴
1.7.2 解剖、生理
1.7.3 繁殖、行動
1.7.4 サル類の利用における一般的留意事項
1.8 ブタ
1.8.1 ミニブタの系統
1.8.2 解剖
1.8.3 遺伝
1.8.4 生理
1.8.5 ミニブタの繁殖生理
1.8.6 行動
1.9 ニワトリ
1.9.1 遺伝
1.9.2 解剖
1.9.3 生理
1.9.4 繁殖
1.9.5 その他
1.10 水生動物
1.10.1 魚類(コイ、フナ、キンギョ、メダカ、グッピーその他)
1.10.2 甲殻類(ミジンコ、その他)
1.10.3 貝 類
1.10.4 その他
II 動物施設とその管理
1 動物飼育施設・設備
1.1 動物飼育施設の構成・配置・動線
1.1.1 動物施設の分類と GLP 試験実施施設としての背景
1.1.2 施設の構成
1.1.3 動物施設の部屋の配置と動線
1.2 環境因子のコントロールと調節設備
1.2.1 環境因子の種類と影響
1.2.2 空気調和設備
1.3 バリアシステム実験動物施設
施設の各区域の配置と構造
1.4 感染動物施設
1.4.1 感染動物施設の基本的考え方
1.4.2 病原体の危険度
1.4.3 感染動物実験における安全対策
1.4.4 感染動物施設における設備および飼育室の構造
1.4.5 感染動物用アイソレーター
1.4.6 感染動物用安全キャビネット
1.5 RI 投与実験動物施設
1.5.1 管理区域と室の配置
1.5.2 汚染検査室
1.5.3 貯蔵室
1.5.4 RI 使用室
1.5.5 廃棄物保管室
1.5.6 放射線測定機器室
1.5.7 排水設備
1.5.8 給排気設備
1.5.9 モニタリング機器
1.5.10 放射線管理室
1.6 特殊化学物質実験動物施設
1.6.1 施設の特徴
1.6.2 室区分と構造
1.6.3 空調設備
1.6.4 排気処理
1.6.5 廃棄物処理
1.6.6 緊急時対策
1.6.7 法規制との関連
1.6.8 施設の設計例
1.7 実験用水生動物施設
1.7.1 施設の規模と室の配置
1.7.2 動物室の構造
1.7.3 水槽
1.7.4 水質コントロール設備
1.7.5 水温調節設備
1.7.6 照明調節設備
1.7.7 その他
2 廃棄物処理施設
2.1 廃棄物の分類
由来による分類
2.2 処理方法の実際
2.2.1 固体の処理
2.2.2 液体の処理
2.2.3 気体の処理
3 機器、器具、器財
3.1 減菌用機器
3.1.1 高圧蒸気滅菌器
3.1.2 酸化エチレンガス滅菌器
3.2 洗浄、消毒用機器
3.2.1 自動ケージ・ウォッシャー
3.2.2 ラック・ウォッシャー
3.2.3 その他の洗浄、消毒用器財
3.3 清浄飼育装置
3.3.1 ビニール・アイソレーター
3.3.2 スチール・アイソレーター
3.3.3 ラミナーフロー・ラック
3.3.4 実験動物用環境制御装置
3.4 自動飼育装置
3.4.1 ブラケット方式(ハンガー・ラック方式)
3.4.2 簡易水洗洗浄方式
3.4.3 強制水洗洗浄方式
3.4.4 機械自動洗浄方式
3.4.5 自動給水装置
3.5 各種飼育機器
3.5.1 飼育ケージ
3.5.2 飼育架台
3.5.3 給餌器、給水瓶
3.5.4 床敷
III 動物の飼育管理
1 毒性試験と実験動物の飼育管理
1.1 実験動物の飼育管理
1.1.1 飼育施設・設備の準備
1.1.2 飼育器具・材料
1.1.3 動物の飼育作業
1.1.4 廃棄物の処理
1.1.5 その他
2 各種動物の飼育管理
2.1 マウス
2.1.1 飼育の準備
2.1.2 飼育管理
2.1.3 器具・器材の洗浄、消毒
2.1.4 廃棄物の処理
2.1.5 異常発生時の処置
2.1.6 その他
2.2 ラット
2.2.1 試験開始のための準備
2.2.2 飼育管理
2.2.3 器具・器材の洗浄、消毒、滅菌
2.2.4 廃棄物の処理
2.2.5 異常発生時の処置
2.2.6 機器類の操作、点検
2.2.7 飼育管理に関する標準操作手順書(SOP)の作成
2.3 ウサギ
2.3.1 試験開始のための準備
2.3.2 飼育管理
2.3.3 飼育器具・器材の洗浄、滅菌
2.3.4 廃棄物の処理
2.3.5 飼育関連機器類の操作、点検
2.3.6 異常発生時の処置
2.3.7 その他の留意事項
2.4 イヌ
2.4.1 試験開始のための準備
2.4.2 飼育管理
2.4.3 廃棄物の処理
2.4.4 異常発生時の処置
2.4.5 その他の留意事項
2.5 霊長類
2.5.1 飼育の準備
2.5.2 飼料
2.5.3 飲料水
2.5.4 動物の入手
2.5.5 検収
2.5.6 検疫
2.5.7 飼育
2.6 モルモット
2.6.1 試験開始のための準備
2.6.2 飼育室の清掃、消毒
2.6.3 飼育器具
2.6.4 飼料、飲水、床敷等
2.6.5 入手、検疫、馴化
2.6.6 飼育
2.6.7 衛生対策
2.6.8 汚物・死体対策
2.6.9 機器の点検
2.6.10 異常発生時の処置
2.6.11 動物保護との関わり
2.7 ハムスター類
2.7.1 飼育の準備
2.7.2 飼育、管理
2.7.3 器具、器材の洗浄、消毒、滅菌
2.7.4 廃棄物の処理
2.7.5 異常発生時の処置
2.7.6 その他
2.8 ネコ
2.8.1 試験開始のための準備
2.8.2 飼育管理
2.8.3 廃棄物の処理
2.8.4 異常発生時の処置
2.8.5 その他の留意事項
2.9 ブタ
2.9.1 試験開始前の準備
2.9.2 飼育管理
2.9.3 飼育器材の洗浄、滅菌
2.9.4 廃棄物の処理
2.9.5 その他の留意事項
2.10 水生動物
2.10.1 飼育施設・設備・器材の準備
2.10.2 水質調査とその清浄化
2.10.3 入手
2.10.4 日常の飼育管理
2.10.5 魚類取扱い上の留意点
2.10.6 飼育器具の洗浄、滅菌など
3 特殊な飼育管理
3.1 感染動物の飼育管理
3.1.1 感染実験開始のための準備
3.1.2 実験感染動物の飼育
3.1.3 飼育器材の洗浄、滅菌
3.1.4 廃棄物の処理
3.1.5 飼育機器類の操作、点検
3.1.6 異常発生時予防と処理
3.2 RI 投与動物の飼育管理
3.2.1 内部被曝
3.2.2 RI 投与動物の飼育管理上の注意事項
3.2.3 動物性廃棄物の処理
3.3 特殊化学物質投与動物の飼育管理
3.3.1 施設の概要と作業動線
3.3.2 飼育管理
3.3.3 留意すべきこと
3.4 無菌動物、ノトバイオート
無菌動物飼育の準備
IV 動物の衛生管理
1 実験動物の感染病と動物実験
2 主要な感染病
2.1 げっ歯類とウサギの感染病
2.1.1 ウイルス病
2.1.2 マイコプラズマ、細菌、原虫および寄生虫病
2.2 イヌ、ネコの病気
2.2.1 イヌの主要感染病
2.2.2 ネコの主要感染病
2.2.3 イヌ、ネコの主要な寄生虫病
2.3 ブタの病気
2.3.1 ウイルス性疾患
2.3.2 マイコプラズマ性・細菌性疾病
2.4 霊長類(カニクイザル、アカゲザル、マーモセット科の猿など)の病気
2.4.1 ウイルス性疾患
2.4.2 細菌性疾患
2.4.3 原虫病
2.4.4 蠕虫病
2.5 水生動物の病気
2.5.1 ウイルス病
2.5.2 細菌病
2.5.3 真菌病
2.5.4 原虫病
2.5.5 寄生虫病
3 感染病の予防対策と衛生管理
3.1 微生物モニタリング
3.1.1 微生物モニタリングの意義
3.1.2 検査対象微生物
3.1.3 サンプリング方法
3.1.4 環境微生物のモニタリング
3.2 隔離対策
3.2.1 隔離施設ならびに器具
3.2.2 衛生管理
3.2.3 検疫
3.3 異常動物の処置
3.3.1 異常発見
3.3.2 処置
3.4 消毒と滅菌
3.4.1 概念
3.4.2 殺菌方法
3.4.3 洗浄の効果
3.4.4 消毒、滅菌の確認
3.5 野生動物の侵入対策
3.5.1 野生動物の生態と侵入経路
3.5.2 防鼠剤、防虫剤の種類と用法
3.5.3 建物の整備と環境浄化
V 動物試験の実施
1 毒性試験における動物の選択
1.1 動物の選択と発注
1.1.1 マウス、ラット
1.1.2 ハムスター類
1.1.3 モルモット、ウサギ
1.1.4 イヌ、ネコ
1.1.5 ブタ、ニワトリ
1.1.6 霊長類
1.1.7 水生動物
1.2 輸送
1.2.1 マウス、ラット、ハムスター類、モルモット、ウサギ
1.2.2 イヌ、ネコ、ブタ、ニワトリ
1.2.3 霊長類
1.3 検収・検疫
1.3.1 マウス、ラット
1.3.2 ハムスター類、モルモット、ウサギ
1.3.3 イヌ、ネコ、ブタ
1.3.4 霊長類
2 毒性試験における基礎的手技
2.1 動物の取扱い法(保定法)
2.1.1 マウス
2.1.2 ラット
2.1.3 ハムスター類
2.1.4 モルモット
2.1.5 ウサギ
2.1.6 ネコ
2.1.7 イヌ
2.1.8 ブタ
2.1.9 霊長類
2.1.10 ニワトリ
2.1.11 水生動物
2.2 個体識別法
2.2.1 マウス、ラット、ハムスター類
2.2.2 モルモット、ウサギ
2.2.3 イヌ、ネコ
2.2.4 霊長類
2.2.5 ブタ
2.2.6 ニワトリ
2.2.7 水生動物
2.3 性別判定法
2.3.1 マウス、ラット、ハムスター類
2.3.2 モルモット
2.3.3 ウサギ
2.3.4 イヌ
2.3.5 ネコ
2.3.6 ブタ
2.3.7 霊長類
2.3.8 ニワトリ
2.3.9 ウズラ
2.3.10 両生類
2.3.11 魚類
2.4 除毛法
2.4.1 ヘアサイクル
2.4.2 除毛法
2.4.3 ヘアレス動物
2.5 投与・適用法
2.5.1 投与経路の選定に際して考慮すべき要因
2.5.2 投与方法
2.6 採血、採尿、採糞法
2.6.1 採血
2.6.2 採尿
2.6.3 採糞
2.7 交配、妊娠判定法
2.7.1 マウス、ラット、ハムスター類
2.7.2 モルモット
2.7.3 ウサギ
2.7.4 イヌ
2.7.5 ネコ
2.7.6 ブタ
2.7.7 サル類
2.8 眼科学的検査法
2.8.1 眼窩部、眼瞼、眼球、眼底の検査
2.8.2 視路、視中枢の検査
2.9 麻酔法
2.9.1 麻酔の定義と種類
2.9.2 麻酔法選択の重要性
2.9.3 麻酔法
2.10 安楽死法
2.11 剖検法
2.11.1 マウス、ラット
2.11.2 イヌおよびサル類
|