<地人選書38> 時の始まりへの旅対称性の物理
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H.R.パージェル著 黒星 瑩一訳
ISBN4-8052-0315-3
四六判/408頁
\2,500+税
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概要
現代の素粒子物理学者や宇宙論学者たちは,われわれの宇宙が完全な無から生じたと考えている.彼らは大統一理論を越え,宇宙誕生の瞬間でさえ数学的モデルで表現しようとしている.本書では最新の研究成果を踏まえ,宇宙創成の瞬間に向かって時間を遡りながらその本質的意味を多角的にとらえる.
目次
感謝のことば
まえがき
II 宇宙の始まりの頃
1 宇宙の始まりの頃
2 場と量子と対称性
相対論的
場
量子
反粒子
くりこみ
ゲージ場
ゲージ対称性と対称性の破れ
3 標準モデル
レプトン
クォーク
ゲージ粒子
色つきグルーオンと量子色力学
弱電磁相互作用のゲージ粒子とワインバーグ‐サラムのモデル
標準モデルを超えて
4 熱力学と宇宙論
5 ビッグバン
特異点
弱電磁対称性の破れのしきい――10の15乗K
ハドロン化――10の14乗K。
ハドロン期――10の14乗Kから10の12乗Kまで
レプトン期――10の12乗Kから10の10乗Kまで
光子期――10の10乗Kから10の3乗Kまで
再結合とビッグバンの終わり
弱・電磁統合を超えて
III 野性的アイデア
1 統一場の理論
心の自由な発明
大統一理論――GUT
ミクロ世界の「砂漠」
陽子の崩壊と宇宙の物質‐反物質非対称性
単純な GUT を超えて
2 モノポール
3 重力を含めた統一
超対称性と超重力
五次元理論とそのかなた
4 ビッグバン以前――インフレーション宇宙
5 インフレーション宇宙――宇宙の起源
IV 私が思うこと
1 コスミック・コンピューター
2 一人称的科学
訳者あとがき
参考となる文献
索引
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