オゾン層が消えた
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ジョン・グリビン著 加藤 珪訳
ISBN4-8052-0313-7
四六判
248頁/\1,500+税
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概要
フロンガスが成層圏のオゾンを破壊することは1970年代初めから予測されていた.しかし1980年代の南極のオゾン・ホールを予知した科学者はいない.本書は1970年代アメリカの「スプレー缶戦争」当時からフロンによるオゾン層破壊に取り組んできた科学者たちの姿と地球への影響を議論する.
目次
はじめに
第1章 酸素、オゾン、生命
オゾン層の現状
酸素と生命
がん、作物、家畜
第2章 超音速の問題児?
トラブルに突入
シャトルが成層圏にもち込む塩素
第3章 スプレー缶戦争
ラヴロックの誤り
問題を提起したローランド
はなばなしい宣伝合戦
状況を追いかける対策
第4章 オゾン破壊物質と生物圏
生命の循環
笑いごとではない笑気
恐竜絶滅と運命の日のシナリオ
塵も積もれば山となる
第5章 温室効果
炭酸ガスの温室効果
温室効果をもたらすその他の気体
長期的見通し
温暖化した世界の生活
オゾンに対する影響
第6章 南極上空のオゾンホール
オゾンホールの出現
化学との関連性
妥当な説の選別
プンタアレナスの南
ダーレム会議
第7章 全地球的な意味
オゾンの希釈
地球全体でのオゾンの消失
北極にもオゾンホールはあるのか?
恐怖のシナリオ
均衡点
ガイア説はもう成り立たないか?
第8章 今後の行動戦略
モントリオール会議の混乱
フロンの現状
国ごとの対策
明日では遅すぎる
参考書
付記
年表
索引
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