< 現代の数理科学シリーズ 9> 特殊相対性理論
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W.リンドラー著 小沢 清智訳 熊野 洋訳
ISBN4-8052-0290-4
A5判
248頁/\2,600+税
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概要
特殊相対性理論の基礎から相対論的運動学や光学,時空などについて説明し,さらに相対論的質点の力学,相対論と電磁気学,連続体の相対論的力学にも触れている.付録として相対論で必要とされるテンソル理論の要点を解説した.各章に演習問題が多数あるので,入門解説書および教科書として最適.
目次
序文
I 特殊相対性理論の基礎
1. はじめに
2. マイケルソン-モーレーの実験の図式的説明
3. 特殊相対性理論における慣性系
4. 特殊相対性理論の二つの公理
5. 座標、時間の相対性
6. ローレンツ変換の導出
7. ローレンツ変換の性質
演習問題I
II 相対論的運動学
8. はじめに
9. 長さの縮み
10. 長さの縮みにまつわるパラドックス
11. 時計の遅れ
12. 双子のパラドックス
13. 速度の変換則
14. 直線加速度の変換則
演習問題II
III 相対論的光学
15. はじめに
16. ひきずり効果
17. ドップラー効果
18. 光行差と運動物体の見かけの形
演習問題III
IV 時空
19. はじめに
20. 時空と四元テンソル
21. 時空のミンコフスキー図表
22. 四元テンソルの計算の規則
23. 四元速度と四元加速度
24. 波の運動
演習問題IV
V 相対論的質点の力学
25. はじめに
26. 四元運動量の保存
27. 質量とエネルギーの同等性
28. 四元運動量に関するいくつかの恒等式
29. 相対論的ビリヤード
30. 重心系
31. エネルギーのしきい値
32. ド・ブロイ波
33. 光子
34. 四元角運動量テンソル
35. 三元力と四元力
36. 相対論的解析力学
演習問題V
VI 相対論と電磁気学
37. はじめに
38. マクスウェルの理論の形式的構造
39. e と b の変換性、双対場
40. 勝手な運動をしている電荷の作るポテンシャルと電磁場
41. 一様な運動をしている電荷の作る場
42. 電磁場のエネルギーテンソル
43. 電磁波
演習問題VI
VII 連続体の相対論的力学
44. はじめに
45. 準備、外力と内力
46. 拡張された運動量と質量密度
47. 連続の方程式と運動方程式
48. 力学的エネルギーテンソル
49. 完全流体とインコヒーレント流体
50. 積分保存則
演習問題VII
付録 特殊相対論におけるテンソル算法
A1. はじめに
A2. テンソルについての予備知識
A3. 和についての規約
A4. 座標変換
A5. テンソルの実用的定義
A6. テンソルの例
A7. 群論的性質とテンソルの厳格な定義
A8. テンソル代数
A9. テンソルの微分
A10. テンソルの商法則
A11. 計量
演習問題A
訳者あとがき
索引
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