<地人選書35> シュレーディンガーの猫(下)
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J.グリビン著 坂本 憲一訳 山崎 和夫訳
ISBN4-8052-0288-2
四六判/192頁
\1,800+税
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概要
相対論の革命が「古典的」であったのに対し,量子論のそれは「現代的」であった.量子論は現象から切り離された独立した「観測者」を許さない.物理的存在は常に「不確定性」の中にぼんやりとしか存在せず,観測者の意図を見抜くかのような奇妙な振る舞いを示す.
目次
第3部 量子を越えて
第8章 偶然と不確実性
不確定性の意味
コペンハーゲン解釈
二つの孔の実験
崩壊する波動
相補性の法則
第9章 パラドックスと可能性
箱の中の時計
「EPR のパラドックス」
タイム・トラベル
アインシュタインの時間
無から有を生む
シュレーディンガーの猫
参加方式の宇宙
第10章 論より証拠
スピンのパラドックス
偏光のパズル
ベルのテスト
証明
それは何を意味するか?
確証と応用
第11章 多重世界
観測者を観測するのはだれか?
シュレーディンガーの猫
SF を越えて
アインシュタインを越えて?
もう一つの顔
エヴェレットを越えて
われわれの特殊な位置
エピローグ――事は終わらない
ねじれた時空
破れた対称性
超重力
宇宙は真空のゆらぎか?
インフレーションと宇宙
訳者あとがき
文献一覧
索引
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