概要科学の研究には,何か定まった方法というようなものが存在するのか.本書では,免疫トレランスを発見したメダウォーと,電子スピンを発見したハウトスミットの,それぞれの講演記録を収録し,編者自身の論考も含めて,科学研究の現場における発想と手続きを明らかにする.目次研究の現場から――桜井邦朋 プロローグ――私の拙い経験から 1 探究の現場と非合理性 2 科学者の思考と”科学的思考” 3 発見のパターン 4 科学の研究と科学史 5 科学の方法 エピローグ――科学と科学者をめぐる神話 幸運の役割――S. A. ハウトスミット(桜井邦朋訳) ――電子スピンはいかにして発見されたか―― 科学の思考における帰納と直観――P. B. メダウォー(桜井邦朋訳) まえがき(J. W. コーナー) 著者の序文 I 問題のありか II 帰納を中心に III 直観を中心に あとがき 原注(科学の思考における帰納と直観) 人名索引 |