地人選書19>

宇宙からの衝撃(下)

表紙
S.V.M.クルーブ著
W.M.ナピエ著
薮下 信他訳

ISBN4-8052-0233-5

四六判/272頁

\2,000+税



概要

聖書や神話の物語は,過去の大破壊(カタストローフ)の忠実な記述であると著者たちは解釈している.この意味で,生物進化,地質現象,それに少なくとも地中海と中近東の,古代史におけるカタストロフィズム的見解が,本書の中で展開されている.

目次

第7章 先史時代の衝突?
 7.1 小規模な衝撃の頻度
 7.2 火球
 7.3 大流星雨(流星嵐)
 7.4 火球の嵐
 7.5 活動彗星との遭遇
 7.6 先史時代の遭遇

第8章 彗星と神々
 8.1 彗星論――その進化
 8.2 前古典時代における天空の神々との関連について
 8.3 ルクレチウスの著作による古典時代の概念の例証
 8.4 神話は彗星の歴史か?

第9章 ゼウスとテュポン
 9.1 神話――おとぎ話か歴史上の事実か?
 9.2 戦いの神話――ゼウスとテュポン
 9.3 竜のペア
 9.4 宇宙蛇――さらにすすんだ解釈
 9.5 パエトン神話
 9.6 大洪水
 9.7 聖書の黙示録
 9.8 『出エジプト記』

第10章 紀元前1369年
 10.1 彗星との遭遇と先史時代
 10.2 エジプト年代表
 10.3 テュポン――大災害の年代
 10.4 青銅器時代年代表(炭素年代決定法)
 10.5 聖書年代表
 10.6 歴史の引金としての天災
 10.7 彗星神の組織的な観察
 10.8 暦と星座――天文学の起源

 エピローグ

 謝辞
 参考文献について
 訳者あとがき
 文献
 さくいん