<地人選書18> 宇宙からの衝撃(上)
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S.V.M.クルーブ著 W.M.ナピエ著 薮下 信訳
ISBN4-8052-0232-7
四六判/240頁
\1,800+税
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概要
本書で著者たちは,今まではバラバラになっていた天文学,生物学,地質学,それに神話と初期の歴史を一つの綱で結びつけようとしている.このつなぎ目は,現在,宇宙ドラマの端役にすぎないと考えられている天体,彗星である.彗星の衝突は地球的規模の破壊をもたらすのである.
目次
プロローグ
第1章 宇宙から銀河へ――宇宙の枠組――
1.1 宇宙――事実と空想
1.2 銀河――おとなしい巨人か気まぐれな怪物か?
1.3 銀河のしかけ
1.4 渦状構造――密度波か銀河核の爆発か?
1.5 我が銀河――渦状アームと太陽近傍
1.6 渦状アームと微惑星――彗星の源
第2章 銀河から彗星へ――星間をつなぐ――
2.1 太陽系の彗星――基礎的事実
2.2 星間物質
2.3 捕獲のメカニズム
2.4 始原彗星群の問題点
2.5 一時的捕獲――月の表面に見られる証拠
2.6 彗星と恒星――一つのシナリオ
第3章 彗星から小惑星へ――太陽系内のかけら――
3.1 小惑星ベルト
3.2 小惑星の起源
3.3 小惑星の問題
3.4 太陽系内の短いタイム・スケールの現象――星間空間との関係は?
第4章 小惑星からクレーターへ――衝突の分析――
4.1 彗星――アポロ型小惑星の源
4.2 アポロ型小惑星との遭遇――衝突クレーター
4.3 クレーター形成率の銀河による変調
4.4 隕石についての問題
第5章 クレーターからカタストロフィーへ――衝撃の余波――
5.1 衝撃のもつ意義
5.2 巨大な地上衝撃の効果
5.3 海洋への巨大衝撃の効果
5.4 化石の記録――生物種の絶滅
5.5 地上への巨大衝撃と絶滅のメカニズム
5.6 白亜紀・第三紀の絶滅
5.7 小さな衝撃と生命の進化
5.8 地質学的進化――海面の変化、氷河期、プレート・テクトニクス
第6章 短周期彗星の謎
6.1 短周期彗星の過剰な存在個数
6.2 木星遭遇と潮汐分裂
参考文献について
訳者あとがき
文献
さくいん
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