概要宇宙にただよう雲の中から,エチルアルコール,つまり酒が発見された.その量は,これまで人間が作ったものより多いという.宇宙空間には,その他にも有機分子がたくさんあり,地上では発見(合成)されていないものさえある.本書は,この宇宙の分子発見の物語である.目次I 分子の発見 1 アボガドロの分子仮説 2 シアンの発見 3 タウンズの予言 II 発見の時代 4 水酸基分子の発見 5 アンモニアと水蒸気 6 ホルムアルデヒド III ミリ波の時代 7 ベル研究所の分子 8 日本、オーストラリア、スウェーデン 9 カナダ学派 10 さまざまな分子 IV 赤外線星と分子雲のホット・コンポネント 11 一酸化珪素メーザー 12 一酸化珪素メーザーの励起機構 13 一酸化珪素アイソトープ・メーザー 14 オリオン大星雲のホット・コンポネント V 生命の謎 15 グリシンを求めて 16 ハレー彗星がやってくる 17 文明のすえ あとがき 参考文献 さくいん |