<地人選書 6> 星の色
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大沢 清輝著
ISBN4-8052-0198-3
四六判/248頁
\1,942+税
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概要
星の色という感覚的なものを,定量的な物理へ引き上げる歴史は,そのまま天体物理学の発展を表わしている.天文学者は星の色をどうとらえたか.内容:物の色/星の色の表現/色指数/光電測光の歴史/三色測光の応用/Ap型変光星の謎/光電測光と私/多色測光システム/他
目次
第1章 物の色
1.1 色ということばの二つの意味
1.2 星の色にも2種類
1.3 光の色の表現法
第2章 星の色の表現のしかた
2.1 星の色の古い表現方法
2.2 色数(いろすう)
2.3 古代の星の色の記録
2.4 色数以外の表現法
第3章 等級と色指数
3.1 星の等級
3.2 掃天カタログ
3.3 写真等級
3.4 色指数
3.5 写真実視等級
3.6 北極区域の問題点
3.7 光電測光による星の等級
3.8 光電 P 等級の問題点
3.9 3色(UBV)測光システム
第4章 いろいろな星の色
4.1 3色 UBVシステムの色指数
4.2 2色図表
4.3 スペクトル型と色指数との関係
4.4 赤い星と美しい星
4.5 紫外線の強い星
第5章 光電測光の歴史
5.1 光電効果
5.2 セレニウム・セルの実用化
5.3 光電管の登場
5.4 電位計の登場
5.5 真空管増幅器の導入
5.6 光電測光法による1930年代までの成果
5.7 フォトマル(増倍管)の登場
5.8 固体増幅器と計算機の時代
5.9 多色測光システム
5.10 スペクトル・スキャン装置
5.11 ステビンスさんのことども
第6章 3色測光の応用
6.1 前章までのあらすじ
6.2 星間の吸収と赤化
6.3 銀河系外星雲の色
6.4 星の金属含有量と色指数
6.5 非主流の A 型星、その1(Am)
6.6 非主流の A 型星、その2(Ap)
第7章 Ap 変光星のなぞ
7.1 Ap の周期的な変化
7.2 星の磁場
7.3 斑紋自転モデル
7.4 Ap 変光星の脈動説
7.5 K 線の異常なふるまい
7.6 鴨方の星(カシオペア座 V 436 )の発見
7.7 Ap 変光星の奇妙な色変化
7.8 鴨方の星、そのスペクトル解析
7.9 鴨方の星は果たして斑紋か
7.10 星の進化と Ap 星
第8章 光電測光と私
8.1 電子工学の手習い
8.2 日食の光電観測
8.3 掩蔽の光電観測
8.4 アメリカでの修業
8.5 岡山天体物理観測所の建設
8.6 海王星、X 線星、閃光星など
付録1. 光電測光の観測法と誤差
付録2. 多色測光のシステム
付録3. 星の光の絶対較正
付録4. 用語の解説
文献
参考書
さくいん
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