定量薬物設計法
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Y.C.マーチン著 江崎 俊之訳
ISBN4-8052-0142-8
A5判
352頁/\4,078+税
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概要
Hansch 解析と de novo(Free-Wilson)解析を中心に定量的構造活性相関(QSAR)領域の現状紹介の入門書.巻末に収録された300種に及ぶ置換基の物理化学定数表や公式集は,豊富な引用文献とともに本書の魅力.コンピュータを応用したドラッグ・デザイン研究者,学生にとって有用な参考書.
目次
定量薬物設計法 目次
序文
第1章 序論と薬物設計問題の概要
I 近代の薬物設計法の科学的基礎
II 取り扱われる話題
III 薬物設計の手順
引用文献
第2章 超熱力学的アプローチと de novo アプローチ: 概要
I 物理的性質と生物的力価の関係の古典概念
II 有機化合物の化学反応に対する定量的な直線的自由エネルギー関係
III 超熱力学的方法の叙述
IV de novo(Free-Wilson)アプローチ
V 超熱力学的方法の長所と短所
引用文献
第3章 生体系で重要な非共有相互作用
I 関連のある熱力学的関係の概観
II 溶媒の重要性
III 静電相互作用
IV 水素結合
V 分散結合
VI 疎水結合
VII 電荷移動結合
VIII 立体反発
IX さまざまな型の非共有相互作用と相関のある物理的性質の摘要
引用文献
第4章 化合物の物理的性質の計算
I 分配係数
II 分散結合に対するパラメータ
III 置換基の立体効果に対する定数
IV 置換基の電子的効果に対する定数
V 指示薬(ダミー)変数
引用文献
第5章 生物的データ
I 薬物‐受容体相互作用の結果
II 解析のためのデータ選択: 理想的な生物試験の特徴
III 相対力価の計算
IV 判別分析とパターン認識のための分類境界の選択
引用文献
第6章 力価と物理的性質を関係づける方程式の形
I 経験式と理論式
II イオン化する物質に対する単純平衡模型
III 平衡模型に対する一般式
IV 生物的過程の実測速度に対する模型準拠式
V 模型の仮定できない全動物試験
VI 経験式
VII 展望
引用文献
第7章 回帰分析の原理
I 統計学の基本概念
II 単純最小二乗直線の計算と統計的評価
III 重回帰: 叙述と統計的評価
引用文献
第8章 実際のデータ・セットの統計的評価の進め方
I 電子計算機用重回帰プログラムの望ましい特性
II 2つの重回帰プログラム――HANSCH と SAS――の特性についての議論
III 一組のデータに対する重要な線型重回帰式の見つけ方
IV 非線型回帰分析
V データ・セットを検討する際の特殊な技巧と落とし穴
引用文献
第9章 超熱力学的アプローチ: 詳細な計算例
I 物理的性質の計算
II 統計的解析
III 解釈
引用文献
第10章 定量的構造活性相関研究で用いられるその他の数学的手法
I 多次元空間における距離の尺度
II 固有値分析、主成分分析、因子分析
III 判別分析
IV クラスター解析
V パターン認識
VI シンプレックス法
引用文献
第11章 先導化合物追究のための合成: 始め方と終了時期
I 元の系列
II 暫定式に基づく合成
III 合成の終了
引用文献
第12章 超熱力学的アプローチの適用事例研究
I 5位置換ピコリン酸類似体によるドーパミン‐β‐オキシダーゼの阻害
II ドーパミンアミノ酸アミド類の加水分解速度
III カルボリン類の鎮痛力価
IV エリスロマイシン類似体
引用文献
第13章 Free-Wilson(de novo)法
I 計算の叙述
II 系列設計
III de novo 計算の結果の評価
IV 例: エリスロマイシンエステル類
V 方法の総括的評価
引用文献
第14章 生物的活性分子の設計に用いられるその他の手法の概要
I 既知物質の修飾
II 酵素阻害剤
III 立体配座法
引用文献
付録I 重要な方程式と定義
付録II 置換基定数
付録III Wiswesser 線型表記法
付録IV 電子計算機用プログラム源とデータ・ベース源
訳者あとがき
著者索引
事項索引
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