改訂増補

新地質学汎論

表紙
藤本 治義著

ISBN4-8052-0094-4

A5判/324頁

\2,000+税



概要

地質学の教科書としてすでに定評のある内容に,最近のめざましい地質学の進歩を取り入れた改訂増補版.わが国の地質に重点を置き,さらに,地球の総論としての地文地質学をはじめ岩石地質学,構造地質学,動力地質学,地史学,日本列島地質構造論までを平易に記述している.

目次

第1篇 緒論

第2篇 地球総説
 第1章 地球の形と大きさ
 第2章 地球内部の状態および構造
  1. 岩石圏
  2. 中間層
  3. 重圏
  4. 内部の温度
  5. 内部の状態
  6. 地殻の均衡
 第3章 大洋と大陸の分布とその成因説
  1. 大洋と大陸の分布
  2. 大陸と大洋の成因説
  3. プレートテクトニックス学説
  4. プレートテクトニックス説、海洋底拡大説とそれ以後の研究
 第4章 結論

第3篇 地殻を構成する岩石
 第1章 総説
 第2章 火成岩
  1. 産状
  2. 組織と構造
  3. 造岩鉱物
  4. 火成岩の化学組成
  5. 分類
  6. 火成岩の成因
  7. 火成岩の主な種類
 第3章 堆積岩
  1. 堆積岩の定義
  2. 性質
  3. 堆積岩の主な種類
 第4章 変成岩
  1. 概説
  2. 鉱物成分
  3. 動力変成岩
  4. 接触変成岩

第4篇 地殻の構造
 第1章 構造地質学
 第2章 地殻変形の機構
  1. 歪力と歪
  2. 歪を左右する要素
  3. 可塑性変形機構
  4. 地殻の表層における変形
 第3章 褶曲
  1. 褶曲の種類
  2. 岩石の強さと褶曲
  3. 褶曲度
  4. 褶曲の認識
 第4章 断層
  1. 断層と地形
  2. 断層の分類
  3. 断層面の図示
  4. 正断層と逆断層
  5. 逆断層と押し被せ
 第5章 節理・劈開と片理・線状構造
  1. 節理
  2. 劈開と片理
  3. 線状構造

第5篇 地殻の変化
 第1章 外因的作用
  1. 大気の作用
  2. 水の作用
  3. 氷河の作用
  4. 生物の作用

 第2章 内因的作用
  1. 火山作用
  2. 地震作用
  3. 造山作用
  4. 造陸作用

第6篇 古生物とその利用
 第1章 化石とは何か
 第2章 化石の成因と産状
  1. 化石成因
  2. 化石の産状
 第3章 古生物の分布
  1. 地質的分布
  2. 化石帯
  3. 示準化石の同時性
  4. 古生物の生態と示相化石
  5. 種
  6. 生物の進化

第7篇 地球発達の歴史
 第1章 地質時代と地質系統
  1. 地球の歴史の研究法
  2. 地質時代と地質系統
  3. 地質時代の長さ
  4. 地球の創世
 第2章 先カンブリア代
  1. 先カンブリア代の岩石
  2. 先カンブリア界の分布
  3. 先カンブリア代の生物
  4. 日本の先カンブリア界
 第3章 古生代
  1. 古生界の特徴
  2. カンブリア紀
  3. オルドビシア紀
  4. シルル紀
  5. デボン紀
  6. 石灰紀
  7. 二畳紀(ペルム紀)
  8. 日本の古生界
 第4章 中生代
  1. 中生代の特徴
  2. 三畳紀
  3. 日本の三畳系
  4. ジュラ紀
  5. 日本のジュラ系
  6. 白亜紀
  7. 日本の白亜系
 第5章 新生代
  1. 第三紀
  2. 日本の第三系
  3. 第四紀
  4. 日本の第四系
 第6章 人類の発達
  1. 暁石器時代
  2. 古石器時代
  3. 新石器時代
  4. 日本における人類の発達

第8篇 日本列島の地質構造
 第1章 東亜の花綵列島
 第2章 中央地溝帯と中央構造線
  1. 中央地溝帯
  2. 中央構造線
 第3章 西南日本の地質構造
  1. 基盤の構造
  2. 被覆地層の構造
 第4章 東北日本の地質構造
  1. 基盤の構造
  2. 被覆地層の構造
  3. 結論

 索引