新訂
金属凝固学
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品切れ重版未定
大野 篤美著
ISBN4-8052-0088-X
A5判/148頁
\2,000+税
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概要
鋳型内にスクリーンをセットする方法でアルミ合金を用い,さらにスズ合金結晶の晶出および遊離過程の直接観察によって,「過冷低減」というまったく新しい凝固理論を確立し,従来の古典的な凝固理論の誤りを実験例を通して論破した著者会心の労作.
目次
1 緒言
2 鋳造金属のマクロ組織
3 固体と液体
4 凝固温度
5 過冷
6 核生成
7 純金属の凝固
8 平衡状態図
8.1 冷却曲線と状態図
8.2 全率固溶体合金の平衡凝固
8.3 全率固溶体合金の非平衡凝固
8.4 共晶合金の平衡凝固
8.5 共晶合金の非平衡凝固
8.6 包晶合金の平衡凝固
8.7 包晶合金の非平衡凝固
8.8 金属間化合物を有する合金
8.9 液相において溶解しあわない二元系
8.10 液相において一部溶解度を有する二元系
9 過冷の低減
10 固溶体合金の凝固
11 樹枝状晶
11.1 鋳壁上における樹枝状晶の成長
11.2 樹枝状晶の枝の間隔
12 チル層と柱状晶帯
13 粒状晶の生成
13.1 等軸晶
1) 等軸晶の生成に関する従来の考え方
2) 等軸晶の沈澱
3) 等軸チル層と自由晶
4) 等軸晶生成の主因
5) 等軸晶生成の直接観察
6) 鋳壁上における根元のくびれた結晶の生成
7) 結晶の遊離と沈澱
13.2 デンドライトセグメント
13.3 角形自由晶
14 鋳造凝固組織におよぼす振動の影響
14.1 振動の作用についての古い考え方
14.2 振動の作用
14.3 湯面振動
14.4 振動の効果的時期
14.5 攪拌
15 注湯法と凝固組織
16 鋳型の冷却能と凝固組織
17 結晶微細化剤
17.1 結晶微細化剤の作用
17.2 微細化剤の選択と偏析係数
17.3 核生成サイトの数
18 注湯温度
19 凝固組織のコントロール
19.1 等軸晶を得るための条件
19.2 異常粗大晶
19.3 極微細な粒状晶組織
19.4 柱状晶を得るための条件
19.5 対流の制御と柱状組織
19.6 一方向凝固法と柱状晶
19.7 単結晶の成長
20 偏析
20.1 正常偏析
20.2 逆偏析
20.3 重力偏析
20.4 V型および逆V型偏析
20.5 バンド状偏析
21 収縮孔
22 鋳造割れ
23 共晶成長と共晶粒の生成
23.1 核生成と成長
23.2 共晶粒の生成
23.3 棒状、層状および粒状共晶の生成
24 球状結晶の生成
25 溶接組織のコントロール
26 組織的過冷低減と組成的過冷
索引
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