長期予報新講
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和田 英夫著
ISBN4-8052-0039-1
B6判
244頁/\1,200+税
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概要
長期予報の重要性とその有用性についての一般社会からの期待にこたえるとともに,大気大循環との関連において,最近の成層圏関係の研究成果をとりいれ,できるだけ実際的な立場から長期予報の基礎となる知識と新しい技術を中心に記述した.
目次
1 序説
1.1 日本の長期予報
1.2 長期予報の展望
2 大気大循環とその特性
2.1 大気の熱経済
2.1.1 太陽と地球
2.1.2 大気中の熱収支
2.1.3 大気中の冷熱源分布
2.2 地球上の大気大循環
2.2.1 大循環と平均図
2.2.2 地上気圧の分布と風系
2.2.3 地上気温の分布
2.2.4 水蒸気と降水量分布
2.2.5 対流圏の循環
2.2.6 ジェット気流
2.2.7 大気環流型の分類
2.2.8 大循環の実験
2.3 大気大循環の変動
2.3.1 東西指数とブロッキング
2.3.2 極低気圧とその変動
2.3.3 対流圏循環の季節変化
2.3.4 大循環とエネルギーの変動
3 極東の循環と日本の季節
3.1 日本の季節
3.1.1 日本の天候と季節変化
3.1.2 極東の循環と季節変化
3.2 高層天気図と日本の天候
3.2.1 基本の循環型
3.2.2 高度偏差図と天候
3.2.3 冬の季節風
3.2.4 春の天気
3.2.5 梅雨
3.2.6 夏の季節風
3.2.7 台風
4 気候変動
4.1 世界の気候変動
4.1.1 気温と降水量の変動
4.1.2 日本の気候変動
4.1.3 最近の気候の特性
4.1.4 大循環と気候変動
4.2 気候変動とその原因
4.2.1 原因の展望
4.2.2 太陽活動と気候変動
4.2.3 海洋と気候変動
4.2.4 その他の原因
5 長期予報の技術
5.1 長期予報の基礎
5.1.1 天候の特性
5.1.2 天候の地域性
5.1.3 長期予報の資料
5.1.4 予報方法の概要
5.2 相関法
5.2.1 相関解析
5.2.2 合成図解析
5.2.3 相関シノプテックス
5.3 周期法
5.3.1 天候の周期性
5.3.2 周期の解析とその方法
5.4 類似法
5.4.1 天候の類似性
5.4.2 類似天気図
5.5 力学的方法
5.5.1 力学的方法の展望
5.5.2 Blinova の方法
5.5.3 Adem の方法
5.5.4 地球上の熱経済
5.6 1カ月予報と3カ月予報
5.6.1 総観的な方法
5.6.2 予想天気図の作成
5.6.3 1カ月予報の検討
5.7 冬の季節予報
5.7.1 冬の天候の特性
5.7.2 大循環の経過と冬の天候
5.7.3 冬の天候予報法
5.8 夏の季節予報
5.8.1 夏の天候の特性
5.8.2 北日本の冷夏とその予報
5.8.3 梅雨とその予報
5.9 長期予報の発表とその成績
5.9.1 長期予報の発表
5.9.2 長期予報の成績
5.10 長期予報の諸問題
5.10.1 降水量の長期予報
5.10.2 台風の長期予報
5.10.3 予報技術の開発
6 成層圏循環と長期予報
6.1 成層圏循環
6.1.1 成層圏
6.1.2 冬の成層圏
6.1.3 夏の成層圏
6.1.4 成層圏の特性
6.1.5 突然昇温とアリューシャン高気圧
6.2 熱帯成層圏における風の26カ月周期
6.2.1 熱帯成層圏の風
6.2.2 熱帯成層圏の気温
6.2.3 26カ月周期の原因
6.3 成層圏と対流圏の相互作用
6.3.1 成層圏と対流圏
6.3.2 突然昇温と対流圏
6.3.3 風の26カ月周期と対流圏
6.4 長期予報への応用
6.4.1 夏の季節予報
6.4.2 冬の季節予報
7 世界各国の長期予報
7.1 アメリカ
7.1.1 長期予報の歴史
7.1.2 Namias の研究
7.1.3 長期予報の発表
7.2 ソ連
7.2.1 Multanofsky の方法
7.2.2 高層天気図の導入
7.2.3 長期予報の発表
7.3 ドイツ
7.3.1 Baur の研究
7.3.2 最近の長期予報
7.4 イギリス
7.4.1 長期予報の歴史
7.4.2 長期予報の方法
7.4.3 長期予報の発表
あとがき
単行本、雑誌、総合報告、資料
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